2007 Fiscal Year Annual Research Report
ポストコロニアル香港におけるミックスコード(中英混合語)の意義と役割に関する研究
Project/Area Number |
18520335
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
金丸 芙美 Tokyo University of Science, 工学部, 講師 (40366430)
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Keywords | ミックスコード / 言語態度 / 言語の機能 / マルティリンガリズム |
Research Abstract |
本研究では、第一に、ミックスコード(中国語と英語の混合語)を中心に、イギリス植民地から中国という社会的構造の変化は、言語活動にどのような影響を与えたのかを分析する。第二に、大きな社会変化を経た香港人の、広東語(母語、日常生活の言語)、英語(かつての統治者の言語であり、今なお公用語)、普通話(回帰した中国の共通語、書き言葉としての公用語)それぞれに対する心理的態度を明らかにする。第三に、香港人の言語に対する心理的態度を明らかにすることに関連して、学校教育において、広東語、英語、普通話がどのように教えられているかを明かにする。 本年度は、まず、5月に官立ヘネシーロード小学校を訪れ、香港の小学校における英語教育について調査を行った。また、香港の言語、社会とマルティリンガリズム(多言語使用)に関する書籍と雑誌を収集した。9月には、香港の小学校英語教育について、大学英語教育学会で発表した。また、多言語使用に関する論文を発表した。3月には香港の中学校を訪問し、英語教育、英語を教育媒体として授業科目について担当者にインタビューを行い、テキストや時間割を閲覧した、ミックスコードの分析資料としては、若者向けの小説などを収集した。
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