2006 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語の心態詞の意味・機能と音声的特徴および日本語との比較・対照
Project/Area Number |
18520337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
生駒 美喜 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教授 (90350404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヴェルナー アンゲリカ 獨協大学, 外国語学部, 准教授 (10295032)
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Keywords | 心態詞 / プロソディ / 意味との関連性 |
Research Abstract |
2006年度前半は基礎作業としての資料収集を行った。研究代表者(生駒)は音声発話における韻律的特徴・音声的特徴の意味・機能との関連を扱った著書・論文、さらに日本語の心的態度を表す表現、音声との関連を扱った先行研究を日本、ドイツにて収集した。この資料収集作業と平行し、研究分担者(ヴェルナー)の協力のもと、心態詞schonを含む短文を用い、その意味・機能について、ドイツ語母語話者(5名)へのインタビューを行い、これまで集めた音声データを用いて聴覚実験を実施した。また、聴覚実験でこれまで得られた結果をまとめ、研究代表者と分担者共同で2006年夏にドイツ・マンハイムにて行われた国際会議Linguistisches Kolloquiumにて口頭発表を行い、論文を執筆した。この論文は2008年に刊行される予定である。 2006年度後半、代表者(生駒)は分担者(ヴェルナー)と共同で心態詞schonを含む短文を様々な状況に埋め込んだ実験資料を作成し、これについて発話実験を実施した。発話実験はドイツ・日本にて行い、合計10名のドイツ語母語話者から発話データを収集した。年度末にはこれらの発話データそれぞれについて、大学院生の補助の協力により、音響分析を行い、持続時間、強さ、基本周波数を測定した。この分析作業は2007年度も引き続き行う予定である。さらに、ドイツ語母語話者2名の協力により、これまで収集した対話データ(ドイツ語母語話者による自発的発話、合計3組分)のトランスクリプションを行った。このトランクリプションを基に、2007年度に心態詞の出現頻度や実際に用いられる意味・機能について詳細な分析を行っていく。
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Research Products
(1 results)