2007 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語の文法構造と意味機能の相対性・連続性に関する類型論的実証研究
Project/Area Number |
18520339
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
小川 暁夫 Kwansei Gakuin University, 文学部, 教授 (00204066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤縄 康弘 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (60253291)
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Keywords | ドイツ語学 / 言語類型論 / 統語論 / 語彙意味論 / 態 / 非人称 / 非定形動詞 / 補文 |
Research Abstract |
機能類型論の観点からドイツ語の文法構造と意味機能の相対性・連続性を実証的に解明することを目標に、以下の役割分担を推進し、論文および口頭発表で成果を披露した。 (1)小川は前年度に引き続き、ドイツ語の単文構造を規定する格、態、人称・非人称とそれぞれの意味機能について考査を行った。述語構造、とりわけ目的語の特性について類型論的な一般化を目指し、仮説を精密なものとした。藤縄の研究とも緊密な連携を行った。 (2)藤縄は前年度に引き続き、ドイツ語の補文現象の解明にあたる一方、定形の補文とは一線を画す非定形動詞の項構造について、意味論を視野に入れながら、格付与や態に及ばす影響を包括的に捉えることのできる、語彙情報重視型の統語モデルの構築を進めた。 具体的な成果として、小川・藤縄ともに、ひとつには『ドイツ語を考える』へ、態および補文について寄稿を行ったほか、2008年2月、国際会議『Deutsche Sprachwissenschaft in Italien(イタリアにおけるドイツ言語学)』(イタリア、ローマ大学)においても、本研究課題に直接関係するテーマで講演を行った。なお、後者は論集での刊行を目指し、論文を執筆中である。
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