2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520369
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Research Institution | Kyushu Women's University |
Principal Investigator |
奥田 俊博 Kyushu Women's University, 人間科学部, 准教授 (30343685)
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Keywords | 語表記 / 訓字 / 仮名 / 数字表記 / 万葉集 / 正倉院古文書 / 伝本資料 / 墨書資料 |
Research Abstract |
本年度は,[1]複合語を含めた熟字の使用,[2]仮名の使用,[3]複数の字体を有する訓字,[4]義訓の使用,について調査、分析を行った。各項目の研究実績の概要は,以下の通りである。 [1]複合語を含めた熟字の使用 (1)風土記における熟字の使用 『播磨国 風土記』を中心とする熟字の使用について検討、考察を行った。研究成果については論文にとりまとめ,神田典城編『風土記の表現 記録から文学へ』(笠間書院)に掲載される予定である。 (2)正税帳における熟字の使用 正税帳に使用される「都合」についてその性質を明らかにしようとした。研究成果については論文にとりまとめ,国語文字史研究会編『国語文字史の研究 10』(和泉書院)に掲載された。 [2]仮名の使用 (1)万葉集訓字主体表記巻における仮名 『万葉集』訓字主体表記巻における仮名の使用について調査を行い,その構造的な様相について検討、考察を行った。研究成果については,論文にとりまとめ,現在,萬葉学会「萬葉」に投稿する予定である。 [3]複数の字体を有する訓字 (1)天平期を中心とする公文における数字使用 天平伎を中心とする公文における数字の使用について,日本語学会2007年春季大会において研究発表を行った。現在,論文にまとめているところである。 [4]義訓の使用 『万葉集』に使用される義訓の定義について先行研究に基づき,整理、検討を行った。その成果いついては,国語語彙史研究会において発表を行った。現在,論文にとりまとめているところである。
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Research Products
(2 results)