2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520390
|
Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
BACKLEY Phillip Tohoku Gakuin University, 文学部, 准教授 (20335988)
|
Keywords | 音韻論 / エレメント理論 |
Research Abstract |
本年度は、過去2年間に収集した英語の発話データの分析を主に行い、その作業を通じて(1)音韻と(2)音響・聴覚といった2種類の異なる様相を新たな理論的観点から捉えた。まず、(1)については、研究者間で論争となっている英語の破擦音の音韻表示に焦点を当てた。そして、破擦化は発話行為の結果として生じる物理的現象であり、分節内の言語学的特性として捉えるべきではないという一般的見解と異なる見解を示し、その妥当性を証明した。(2)については、購入した音響録音機器の使用を通して、音声信号で観察される聴覚上の諸パターンを捉え、それらをもとに音韻的最小単位を定義すべきであるとの見解を、話者と聴者の中立性という観点から示した。 以上の研究成果は、様々な主題で、国際的に評価の高い以下の3つの学会で報告した。 平成19年5月24日 英国マンチェスター大学 The 15^<th> Manchester Phonology Meeting 平成19年7月2日 仏国、ツーツーズ大学 The Second International Conference on the Linguistics of Contemporary English 平成19年8月27日 札幌学院大学 日本音韻論学会 音韻論フォーラム2007
|
Research Products
(4 results)