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2007 Fiscal Year Annual Research Report

AElfricの説教散文の受容と変容-後期古英語散文のテクストと言語の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 18520391
Research InstitutionShowa Women's University

Principal Investigator

小川 浩  Showa Women's University, 文学研究科, 教授 (90029736)

Keywords英米文学 / 中世期英語文献学 / 古英語 / 説教散文 / AElfric / 文体 / 写本
Research Abstract

本研究は、後期古英語の散文を代表するAElfricのCatholic Homilies(10世紀末)と、11-12世紀にこれに改変を加え発展させた作者不詳の作品群のテクストと言語についての比較研究である。Catholic Homiliesは後期古英語散文の中でも最も重要な作品であり、その中の個別の説教については、とくにsouroe studiesの観点から既に多くの研究があるが、それら諸作品の受容の状況とそれに伴う言語・文体の変容は、散文史研究の中核をなす「説教散文の伝統」もしくは「系譜」の観点からみて最も重要なテーマであるにもかかわらず、その面の研究は今日でも依然として殆ど行われていない。したがって当該の一連の作品のテクストと言語についての徹底した包括的な研究がいま求められている。
本研究課題の初年度(2006年度)には、AElfricのCatholic Homiliesとそれをもとに改訂した後代(11-12世紀)の諸作品とのパラレルテクストのデータベースを作成した。そのために用いた既存の刊本は通常、句読点などをmodemizeしており、これでは本研究の目的にとって充分とは言えない。そこで今年度は、原写本の句読法などを取り入れた新たなテクストの校訂と、そのコンピュータ可読化に取り組.み、HomS27(In Die Sancto Pasce,MSCCCC162)HomS28(De Descensu Christi ad Inferos,MS Bodleian,Jumius121)の二作品について上記作業をほぼ完成した。作業は原写本のマイクロフィルムに拠った。作品選択に当っては、原写本の制作年代およびそのscriptoria、文体の多様性などを考慮したが、この観点からさらにMS Lambeth487,fols.242r-46vについても、同じ趣旨の新たな校訂版の作成の準備作業を進めている(既に2003年度にtrial versionを作成済み)。そのほかの当該作品のテクストについても、できるだけ早い機会に原写本に基づく見直しを進め、本研究課題の視点を一層有効なものとすべく努めたいと思っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 「古英語研究を考える-一つの視点2007

    • Author(s)
      小川 浩
    • Journal Title

      『学苑』(昭和女子大学) 798

      Pages: 33-46

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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