2007 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語不安を操作し日本語能力を高めるe-learning日本語学習環境
Project/Area Number |
18520402
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
西谷 まり Hitotsubashi University, 留学生センター, 准教授 (80281004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 稔樹 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (60173845)
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Keywords | 第二言語不安 / 日本語学習 / e-learning / フィードバック |
Research Abstract |
第二言語不安は学習を促進することもあれば阻害することもあるという立場にたち、本研究の目的は、第二言語不安を操作し日本語能力を高めるe-1earning日本語学習環境を探ることが目的である。本研究が具体的に明らかにしたいことは以下の3点であった。1.第二言語不安傾向の違う学習者に対する、効果的な事前の言葉かけ、フィードバックの方法について検証する。2.通常の教室環境とe-learningのそれぞれにおいて、第二言語不安の変化フィードバックの効果について検証する。3.効果的な学習指導のために知ることが必要な学習者特性を、第二言語不安を中心に検討する。1については、教育工学分野におけるフィードバックに関する先行研究をレビューし、日本語学習者に対するアンケートを行った。その結果、不安の高低に関わらず、失敗したときの叱咤のフィードバックメッセージはあまり効果がなく、両者ともに成功したときに賞賛・激励のメッセージを受け取ると動機が高まるということがわかった。2については、ベトナム、中国においてe-learningのオリエンテーションを行い、e-learning授業が進行中である。3については、自己効力感、達成動機、成績などいろいろな要素が推定されているが、はっきりとした傾向をつかむには至っていない。実際の学習場面においては、多様なフィードバックを組み合わせ、課題の難易度によっても与え方を変えることも必要であり、失敗した場合に再チャレンジの機会を作る、失敗や成功を能力や運でなく努力に帰するメッセージが必要であるということも示唆された。
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Research Products
(1 results)