2006 Fiscal Year Annual Research Report
中学・高校の日本人教師のための信頼性・妥当性の高いライティングの評価規準作成
Project/Area Number |
18520423
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
望月 昭彦 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (30219969)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 章 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (30205132)
磐崎 弘貞 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (50232658)
鈴木 基伸 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (50321443)
|
Keywords | 英語教育 / 評価論 / ライティング・テスト / 評価基準 |
Research Abstract |
2006年度は、ライティングの評価基準について、国内及び外国の研究者の論文及び書籍を出来る限り多く収集し、整理して分析することを目的として、5月20日(土)、7月22日(土)、8月24日(土)、10月21日(土)、12月16日(土)、2月24日(土)の6回にわたり研究会を毎回、4時間程度、開催し、研究課題について研究してきた事柄を各自、30分発表し、10分質疑応答を行ってライティングの評価基準の作成及び、テスト作成についての理解を深めた。6回の研究会の後、さらに、筑波大学の教員3人で3月に2回研究会を開催し、研究の結果に基づき、予備実験の検討を行った。予備実験として、54項目の45分間の熟達度テスト(中学生用と高校生用で別々のテストだが共通項目を挿入)を茨城県立守谷高校2年生1クラス、茨城県つくば市立谷田部東中学校2年生1クラスを対象に、3つのタスクからなる45分間のライティング・テスト(中学生高校生共通の同一問題)を北海道函館東高校2年生1クラス、茨城県つくば市立谷田部東中学校3年生1クラスを対象に、3月初旬に実施した。分析の結果、54項目の熟達度テストの信頼性係数(α)は守谷高校の場合、0.79であり、谷田部東中学校の場合、0.94であることがわかり、高い信頼性であったのでこれらのテストを来年度本番のテストで使うことに決めた。また、ライティング・テストについて、文レベルの作文能力を測定する3問からなるタスクIは制限時間10分でよいことがわかったが、談話レベルで個人的なトピックについて作文能力を測定するタスクIIと談話レベルで社会的なトピックについて作文能力を測定するタスクIIIの時間配分については過去の先行研究との比較の観点から制限時間を各々15分、タスクI〜IIIで合計40分のテストに変更することに決めた。 来年度は、本研究の申請する際に中学校を対象に実験を考えていたが、研究の過程で、評価基準を作成する際に評価の目盛り作成のためには上から下まで幅が大きいことが予測される高校生のデータを先に収集した方がよいことに気がついた。そこで、来年度は高校生、20年度は中学生を対象に実験することにし,来年度1学期、特に6月から7月の期間に上位群として筑波大学附属駒場高校など3校、中位群として北海道函館東高校など3校、下位群として岩手県の高校など5校を予定している。
|
Research Products
(2 results)