Research Abstract |
平成19年度,まず最初に取り組んだことは,平成18年度に作成した実験問題を検討し,修正点を改良することであった。この作業は意外に時間がかかり,夏休みまでの期間を費やした。そして,この改良点を加えたテスト問題を使用して,平成20年3月に沼津市の4校の中学校で,単語テスト,ライティング、テストA&B,リーディング、テスト,スピーキング、テストを実施することができた。ここで採集できたデータは莫大なものとなり,平成20年4月から8月ぐらいまでを目安に,採点と分析を続けることになるだろう。平咸18年度3月に実施した各種テストは,同年4月から10月にかけて採点され,整理された。その結果,沼津市の中学生の英語能力がかなり鮮明に浮かび上がってきた。文法習得の結果の一部を紹介すると,例えば,比較表現では,比較級の-er thanが最も容易な項目であり,the mostが最も困難な項目であることが判明した。さらに,to不定詞では名詞的用法がもっとも容易で,副詞的用法が最も困難であった。スピーチでは,3分間英語で話せる生徒は40人中5人だけであった。リーディング、テストは,18年度とまったく同じ問題を使用したのであるが,平均点等は変化がなかった。単語テストも同様で,18年度と19年度の平均点はほとんど同じものであった。これは,今のところ,明確に説明はつかないが,言語教育特区で芙語の時間が週1時間増えたことは今のところ大きな影響を与えていないめであろう。このような状況が,今後どのように改善されていくのか,あと数年間調査をして行くことで明らかになっていくものと思われる。平成20年度は,19年度の結果を踏まえて,それらを口頭発表や論文の形で公表していきたい。
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