Research Abstract |
前年度に引き続き,大学の英語教育における英語学・理論言語学の応用,英語学習に有益な情報をコーパスから抽出するための統計的手法,情報処理技術の英語学習への応用などに関する情報を収集するとともに,関連分野の研究者と情報交換を行った。また,構築中の検索システムに加えサーチエンジンも利用し,英語等の用例を効率的に検索する方法について実習を行い,学習者からのフィードバックを得,このような言語活動の有効性・問題点等について検討した。 これまでも,構築中のシステムの機能・インターフェースの改善を進めるとともに,具体的な文法事項・コロケーションをピックアップし,内容・難易度などを考慮に入れながら整理を進めて来たが,検索システムに望まれる機能・インターフェースは,言語活動の内容によっても変わり,また,利用法習得のためのチュートリアルの果たす役割も大きいため,最終年度となる今年度は,これらすべてを総合的に捉え,全体として有効なシステムとなるよう,デザインの再検討も行った。 外国語教育メディア学会中部支部第72回(2008年度秋季)支部研究大会において,それまでの研究成果の一部を発表したが,そこでは,一般的な観点から用例検索システムの分類を行い,それを踏まえ,言語学習ツールとしての検索システムが満たすべき特徴について考察した後,構築中のシステムについて,その機能およびインターフェースを紹介した。 今年度は最終年度であるが,サーバーが老朽化してきたため,新規サーバーを導入し,今後の継続運用のための環境の整備も行った。
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