2006 Fiscal Year Annual Research Report
工学英語コーパスに基づくESP辞書とオンライン語彙学習教材:その開発から評価まで
Project/Area Number |
18520432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 有香 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (40341226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 由紀江 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (20293251)
中野 智文 名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (00359762)
QUINN Kelly 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (20308844)
浅井 淳 大同工業大学, 情報学部, 講師 (00350976)
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Keywords | 英語 / 辞書 / コーパス / 語彙教材 / ESP |
Research Abstract |
本研究の目的は、工学系英語学習者のための、自律的・総合的英語語彙学習システムの開発である。18年度は、以下の3つの研究を行った。 (1)工学系大学における、英語学習のニーズ分析に関する研究を行った。大学院進学率の高い工学系大学では、専門教育に進んでから英語論文を読む機会が多いため、ニーズ調査の分析結果から、学部学生対象の英語の授業においては、論文読解のための英語力の育成を求める声が多いことがわかった。そのため、本研究では、工学系大学の大学生に必要な英語語彙力を、工学系論文に使用されている語彙に関する知識として位置付けた。 (2)工学系英語学習者を対象とした英語語彙学習システムに組み込むべき語彙の選定方法を確定した。論文テキクト中には多くの専門語彙が含まれるが、専門語彙に関しては、将来、学習者が個別の専門研究を行いながら習得を行うものとし、学部の1-3年を対象とした本研究の語彙学習システムには、専門語彙を組み込まないこととした。また、大学生英語学習者を対象とするため、中学・高校の既習語彙も、除外することにした。従って、本研究で取り扱う語彙は、学習者が、将来、どの専門研究に従事することとなろうとも、論文読解には、共通して必要となる語彙のうち、中学・高校の既習語彙を除いた、「工学系準専門語彙」となる。本システムに、こうした語彙をコーパスから抽出する方法を確定した。 (3)上記に示した観点から、本システムが基盤とするコーパスを構築し,教育語彙表を作成した。まず、本システムの目的に適った、学技術論文・科学技術記事テクストの選定を行った。ついで、質量共に優れたコーパスを作成するために,これらのe-text化を行った。さらに、工学系準専門語彙の切り出しを行い、数種の教育用語彙表を作成した。
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[Journal Article]2007
Author(s)
小山由紀江
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Journal Title
統計数理研究所共同研究リポート -ESPコーパスの特徴語を確定する統計手法とテスト分析- 200
Pages: 45-60
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