2007 Fiscal Year Annual Research Report
パーシャルイマージョンの効果研究:良い学習者のアウトプット産出とスピーキング能力
Project/Area Number |
18520453
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
緑川 日出子 Showa Women's University, 文学研究科, 教授 (10245889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ロブソン G 昭和女子大学, 文学研究科, 教授 (90195917)
杉橋 朝子 昭和女子大学, 人間文化学部, 講師 (40445614)
若林 茂則 中央大学, 文学部, 教授 (80291962)
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Keywords | パーシャル・イマージ / 海外留学プログラム / アウトプット産出 / 学習の個人差 / スピーキング能力 / 文法能力 / 演繹的知識 / 手続き的知識 |
Research Abstract |
研究第二年度は、以下の研究活動を行った。1)ボストンにおいて以下の研究データ収録を行った。2007年5月:被験者群のディスカッションデータ、2007年9月:被験者群ならびにコントロール群のディスカッションデータ2008年2月:被験者群ならびにコントロール群のディスカッションデータ2)2006年度より収集した被験者およびコントロール群のスピークテストの評価とtemporal variablesを用いてfluencyの測定を開始し、現在もこの作業に取り組み中である。3)2006年度より収集した過去3回のディスかションデータの書き起こし作業を進め、現在までに2008年2月収録分を除くすべてのデータの書き起こし作業を終了した。2008年2月収録分については現在書き起こしを進めている。3)(1)性格、学習の動機、不安傾向のうちパーシャル・イマージョン(海外留学で授業のみ英語、生活は日本語による)外国語習得に最も影響を与えるのは、性格(神経質気質、非社交性、自閉傾向)であることはパイロット研究で明らかになったが、本研究の被験者に関する同調査では、被験者、コントロール群は共にパイロット研究の被験者群とほぼ正反対の傾向が明らかになった。これらの特徴と英語能力の関わりに関する検証はFluencyの結果がまとまった後に一斉に統計処理を行う計画である。4)継続的に収集したディスカッションデータを用いて、パーシャル・イマージョンの環境の中で文法能力の発達過程を示すデータ(時制、wh-(疑問詞・関係詞)の機能の発達過程)によって被験者群(18ケ月留学)とコントロール群(5ケ月留学と国内通常授業)ではどのように異なるか検証するため、現在データの分析中である。5)パイロット研究の結果を2007年3月にシアトル(TESOL学会)で発表、本学紀要「学苑」802号(2007年8月)に投稿、出版した。6)最終年度に研究のまとめを行うために必要なデータ分析の方法検討のために、本研究に関する科研会議を全員参加で4回実施し、昭和女子大学の研究分担者の会議は月例回の形で毎月に打ち合わせを行い、実作業は個別に分担のデータを分析した。
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Research Products
(1 results)