2006 Fiscal Year Annual Research Report
小学校英語教育におけるインターネットを利用した話す活動のカリキュラム開発研究
Project/Area Number |
18520460
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
柳 善和 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (40220181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 美由紀 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30301617)
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Keywords | 小学校英語教育 / インターネット / スピーキング指導 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
(1)スピーキング指導の理論的背景を論じるために、広く英語教育全般から先行研究を概観した。特に小学校英語教育においては現在のところ大勢は「聞く・話す」にあるが、特に「聞いて理解できること」にその目標を事実上置くところが大部分である。時間数の制限などもあり、「聞いて理解できること」の指導からどのように一歩踏み出すかを模索しているのが現状であり、スピーキング指導をテーマとした本研究の意義を確認する結果となった。 (2)小学校英語教育におけるコンピュータやインターネット(ICT)の活用については、その現状を概観し、今後のあり方について論じた(柳、2006)。この中では、文部科学省が示している小学校英語教育の今後の方針、また小学校英語教育の現状を概観し、ICTを利用した教材開発および指導方法の開発が必要とされることを、義務教育における機会均等の確保も含めて論じた (3)具体的なコンピュータの活用として、高橋はプレゼンテーションソフトを利用して、プロジェクターでクラス全体に提示し、児童の関心を高める英語教材を開発している。英語を話すきっかけになる話題をクラス全体に提示するものであり、教材のデータがあればどこでも利用が可能である。今後の小学校英語教育の教材のあり方として、さらに開発を継続する。 (4)小学校英語教育の実践研究としては、高橋が小野市(兵庫県)での実践指導の中で、児童に英語での発話を促す方法として、台詞などを単に暗記させるのではなく、児童自身の経験をどのように英語の発話に結びつけるかを報告している。これは修学旅行での経験を英語で発表させたもので、その指導過程も含めて本研究の第2年目に向けてさらに研究を深めたい。また柳は瀬戸市(愛知県)の小学校英語活動で特に小中の連携を軸にした指導過程を開発し、中学校でのスピーキングを中心にした4技能の指導とどのように関連づけるかを研究した。
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Research Products
(1 results)