2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域(沖縄・東アジア)の特性を活かした多言語学習用デジタル映像教材の開発と研究
Project/Area Number |
18520471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 ゆきこ 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (60320529)
伊藤 丈志 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (30341671)
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Keywords | 沖縄 / 多言語学習 / 映像辞書 / 英語 / 中国語 |
Research Abstract |
2006年度はデジタル映像教材の全体の構成と、有するべき機能とその教育的効果などを検討することから研究を開始した。次に、具体的な場面毎の教材作成に取りかかり、まずは沖縄の玄関ともいうべき空港を素材として、空港での「出発」に関する一連の手続きを語学教材として作成した。まず、出発手続きに関わるモノレール、チェックインカウンターなど50程度の項目を抽出し、それに写真、動画を付属させた。さらに日本語、英語、中国語の3カ国語による項目語の音声ファイルを連結させ、映像辞書としての役割を持たせた。単なる辞書機能にとどまらぬよう、各項目語を利用しての代表的な会話例も文字と音声の両方で体験できるように語学教材としての工夫を加えている。項目によっては複数の異なる場面で登場することがあるものもあり、また学習者が自由に学習場面を移動することを可能とするために、閉じた空間でのみ利用可能で、一方向的な進行のみしか許容しないCALL教室付属のオーサリングソフトではなく、インターネット上で閲覧できるWebページを作成し(現在非公開)、より汎用的な学習ソフト形態を採用した。今年度中に具体的な形で作成した部分についてはDVDディスク上に記録してある。 空港での「出発」に続き、「到着」についても一連の手続きに関する項目抽出等は完成しているが、実際の資料採取、およびWebページ構築作業は次年度に引き継がれる予定である。 次に予定している「国際通り」に関しては、調査が進行中であり、那覇市観光課、国際通り活性化室との調整を行い、当プロジェクトヘの協力をいただける予定になっている。当プロジェクトは地域活性化とは趣を異にするが、地域の特性を生かした語学教育構築が逆に地域に貢献する可能性が開けた点は次年度以降の研究の大きな力となることは確実である。
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