Research Abstract |
本研究の目的は,音声活動と相乗効果を生むような文字導入の在り方を検討した上で,小学校高学年を指導対象とした視聴覚教材と指導者マニュアルを試作し,指導者研修の場への提供を行うことにある。この目的達成のため,2年間の本研究において,文献調査,小学校教員を被験者とした意識調査,国内外の英語プログラムおよび教員養成に関する調査を実施する。今年度は,(1)小学校英語に関する小学校教員の意識調査の実施とデータ分析,(2)国内の英語プログラムおよび英語教材に関する現状調査,(3)韓国と台湾を訪問し,小学校英語プログラム,教員養成プログラム,英語教材に関する調査を実施した。 (1)板橋区,稲城市,新座市,荒川区の小学校の協力を得て,小学校英語指導者に求められる資質,望ましい研修と教材に関する意識調査を行い,来年度の教材開発のための基礎データを収集した。現在,本データを分析中である。 (1)板橋区内小学校教員のアンケート調査(回収数 34) (平成18年 4月,5月) (2)稲城市内の1小学校教員のアンケート調査(回収数 12) (平成19年 2月) (3)新座市,荒川区内小学校教員のアンケート調査(回収数 335) (平成19年 2月,3月) (2)国内の学校視察を行い、授業見学および資料収集を行った。 (1)稲城市の若葉台小学校 (3)韓国(ソウル市),台湾(台北市)の小学校,出版社、民間英語教育機関への視察訪問,小学校英語関係者への聞き取り調査,資料収集などを行った。 (1)<韓国>E*PUBLIC Company, Trinity English Academy,国立ソウル大学,ソウル市教育委員会 (2)<台湾>Caves Books Company, Caves Educational Training Company,新生國小学校,西松國小学校,長春國小学校,教大附小学校,沛思英語塾,Susan English School来年度は,上記の小学校教員の意識調査結果をふまえ,一貫性英語教育,とくに小・中連携を念頭に入れたカリキュラム開発研究の一環として,「phonemic awareness(音素への気づき)育成」という,日本ではまだ新しい概念に立脚した指導法を検討し,小学校英語指導者を対象とした視覚教材試作を予定している。
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