2007 Fiscal Year Annual Research Report
古代宮廷社会における楽制・楽人等の比較社会文化史的基礎研究
Project/Area Number |
18520480
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
荻 美津夫 Niigata University, 人文社会・教育科学系, 教授 (80115013)
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Keywords | 北魏 / 陶俑 / 雲岡石窟 / 鞏県石窟 / 宋紹祖墓 / 司馬金龍墓 / 染華墓 / 阮咸 |
Research Abstract |
今年度は、以下の2度にわたる中国での調査旅行を行った。 8月22日夕方北京国際空港到着。23日列車で大同市に移動。24日同市郊外にある雲岡石窟を調査、補修中の数窟を除いて十数窟に描かれた浮彫り図像を調査研究を行った。午後にはやはり郊外にある懸空寺内の像等を調査。25日市内の上・下華厳寺において遼・金時代に創作された仏像とその背後に描かれた壁画を調査研究。午後に電車で太原市に移動。26日山西芸術博物館所蔵において魏晋南北朝から唐代に及ぶ石碑群を調査研究。碑文とともに、浮彫りに重要性が見出された。山西博物館では北斉徐顕(頁ナシ)・階虞弘墓の棺等の壁画や浮彫り、宋代以後発達した戯劇資料の調査研究を行い貴重な資料を蒐集した。27日には同市郊外にある天龍山石窟に納められた仏像等を調査した。28日太原市から飛行機で北京国際空港を経て帰国した。文献、電子媒体の多くの資料と知見を得、有意義な調査研究であつた。 1月11日上海行き欠航の為、12日上海着。13日午前飛行機で鄭州へ。河南博物院収蔵音楽関係資料を調査蒐集。14日バスで鞏義市卜。鞏県石窟(鞏義石窟)を調査研究。列車で洛陽へ移動。洛陽博物館収蔵音楽関係資料を調査蒐集。15日洛陽郊外龍門石窟で石窟内の音楽関係資料を調査研究。午後バスで鄭州へ移動。16日鄭州から上海へ。飛行機を乗り継いで上海から東京に帰国。1日予定変更を余儀なくされたが、概ね当初の目的を達成し、有意義な調査研究であった. 以上の成果は、「北魏時代の音楽資料-北魏墓陶俑、雲岡石窟を中心に-」(『環日本海研究年報』第15号所収)として成稿した。
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Research Products
(3 results)