2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520483
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Musashino Gakuin University |
Principal Investigator |
小川原 正道 武蔵野学院大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (40352637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 継東 武蔵野大学, 人間関係学部, 助教授 (50339537)
ランジャナ ムコパディヤーヤ 名古屋市立大学, 人間文化研究科, 助教授 (10381899)
山口 輝臣 九州大学, 人文科学研究院, 助教授 (20314974)
中島 岳志 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 助教授 (40447040)
高山 秀嗣 龍谷大学, 仏教文化研究所, 客員研究員 (30445978)
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Keywords | 国際研究者交流 / 思想史 / 文化交流史 |
Research Abstract |
本研究は、近代日本の仏教者が仏教のルーツたる中国やインドをいかに「体験」し、それがその思想形成と行動にどう反映したかについて、個別的・比較思想史的分析を試みるものである。本年度は、各研究者が研究対象とする仏教者の基礎的調査および問題意識の整理・調整を課題として、研究会での研究発表・討議を中心に研究を行ったほか、研究成果を広く公表していくため、ホームページを立ち上げた。 研究会はまず、平成18年11月4日、慶應義塾大学三田キャンパスにおいて開催し、小川原が「南条文雄のインド体験・中国体験」と題して南条文雄のインドおよび中国での仏跡探索が行われた経緯やその内容、その後の活動への思想的影響について明らかにし、あわせて、文献調査結果として南条の著作目録を示した。また、高山が「井上円了の講演活動」として、井上の国内および中国での講演活動や海外視察におけるインド体験・中国体験の内容と、その思想史的意義について検討を加え、あわせて本研究の基礎資料となる関連人物一覧および関連文献の一覧を作成し提供した。 続いて、平成19年3月11日には京都大学人文科学研究所において研究会を開き、楊文会と南条との交流および対立について焦点を当てた陳の「近代中日仏教徒の対話-楊文会と南条文雄の交流-」と題する論考が発表され、中国と日本の仏教者交流史に新たな光があてられたほか、外部講師として招いた同研究所助手の菊地暁氏が、「智城の京城-近代日本仏教と植民地朝鮮人類学-」と題して、赤松智城の学問形成過程と朝鮮人類学研究について講演を行った。 ホームページは武蔵野学院大学公式サイト上に設置し、研究テーマ・趣旨、全体の研究計画、研究代表者・研究分担者の現職・関連研究一覧、および研究会の開催状況などを掲載した。
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