2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520487
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
厚谷 和雄 The University of Tokyo, 史料編さん所, 准教授 (80143535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 基郎 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (40251475)
末柄 豊 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70251478)
遠藤 珠紀 東京大学, 史料編纂所, 助教 (10431800)
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Keywords | 具注暦 / 仮名暦 / 暦跋 / 暦注 / 間明 |
Research Abstract |
本年度は、おおよそ以下の四つの課題にもとづいて研究をすすめた。 1、具注暦および仮名暦について、電子データ化を行って作成した『暦史料編年仮目録データベース』に、更なる増補を進めるとともにデータの点検を計り、具注暦については1800点余、仮名暦については330点余を収載する『暦史料編年目録稿』を完成し、報告書に掲載した。 2、昨年度に引き続いて、史料編纂所に集積された複製類、および各史料所蔵機関の具注暦類の探索を進め、上記データベース未登録の具注暦類を検出する作業を進めた。重要なものについては所蔵機関に赴いて調査を行うとともに、マイクロフィルム撮影及び焼付け購入により複製の収集を進めた。主要な調査先・複製入手先としては、宮内庁書陵部・国立公文書館・国立国会図書館(以上、東京都)・国立歴史民俗博物館(佐倉市)・京都大学附属図書館・毘沙門堂・陽明文庫(以上、京都市)・金光図書館(岡山県)などがあげられる。 3、具注暦類に施された各種暦注の変遷・交替の分析を進めた。また、上記データベースのデータの点検とあわせて、暦跋の確認を進めるとともにその全文の入力を行い、造暦者の署名を載せる寛和3年(987)より明治4年(1871)に至る278点を収載する『暦跋編年集成稿』を作成し、報告書に掲載した。 4、昨年度は史料編纂所に架蔵される具注暦類原本について、二次利用の様相を中心に検討を行ったが、本年度は他機関所蔵の具注暦原本についても二次利用の様相を中心に検討を行った。例えば、国立歴史民俗博物館所蔵『勘仲記』に見る「勘仲記暦記」と具注暦の紙背に書記された日次記との併用の問題を始め、同館所蔵『醍醐寺旧蔵具注暦紙背文書』について検討を行い、その成果を報告書に掲載した。
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