2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520497
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
竹永 三男 Shimane University, 法文学部, 教授 (90144683)
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Keywords | 地方長官会議 / 地方総監会議 / 昭和天皇 / 地方事情奏上 / 史料学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地方長官会議の一次史料の網羅的収集に基づいて会議の基本的内容を明らかにするとともに、天皇とくに昭和天皇と地方長官会議との関係を解明することにある。この目的に基づき、昨年度は3年間の研究期間の第2年目として、関係一次史料の収集、地方長官会議の段階的研究、昭和天皇の地方長官会議への関わりの研究を年度課題とした。 (1)地方長官会議関係一次史料及び昭和天皇と地方長官会議の関係を示す史料の収集の継続と一覧作成国立公文書館所蔵の政府・内務省作成文書を収集したほか,都道府県庁文書中の地方長官会議出席知事の持ち帰り文書の調査と収集を、岡山・鳥取・福井・富山・徳島・香川の各県について行い,現時点で確認した地方長官会議関係文書の所在リストを作成した。 また、昭和天皇の地方長官会議への関わりを示す史料として、全国各県の地方紙及び全国紙地方版所載の、地方長官会議における昭和天皇の知事への下問・知事の地方事情奏上記事の調査と収集を、北海道・秋田・青森・新潟・茨城・埼玉・群馬・栃木・山梨・静岡・神奈川・福井・富山・滋賀・徳島・香川の各道県について行った。 (2)戦後・占領下の地方長官会議の政治史的分析とその成果の発表 敗戦後・占領下の幣原内閣・吉田内閣期に開催された6回の会議の概要を究明した論文「敗戦後の『地方総監会議及地方長官会議』・『地方長官会議』に関する覚書」を発表した。 (3)地方長官会議関係文書の史料学的分析とその成果の発表 地方長官会議関係史料の調査と分析の中で明らかになった地方長官会議関係文書の残存・保管上の特徴と地方長官会議の歴史的研究の関連を史料学の問題として検討した論文「地方長官会議の歴史的研究と地方長官会議関係文書」を発表した。
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Research Products
(4 results)