2008 Fiscal Year Annual Research Report
1949年中国革命前後の政治変動と地方行財政に関する史的研究
Project/Area Number |
18520544
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Research Institution | Shimonoseki City University |
Principal Investigator |
金子 肇 Shimonoseki City University, 経済学部, 教授 (70194917)
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Keywords | 中華民国 / 中華人民共和国 / 1949年革命 / 地方行財政 / 政治変動 / 地域 |
Research Abstract |
1,行財政政策に視点をすえながら、1949年中国革命前後の政治変動の内実を地域・地方の実態から明らかにするという研究目的に即して、研究代表者の金子、及び連携研究者(平成19年度まで研究分担者)の笹川裕史(埼玉大学教養学部)・水羽信男(広島大学総合科学部)の3名は、今年も上海市档案館において档案史料(公文書史料)の調査を行い、それぞれが研究分担にそった史料を収集した。都市行財政政策に関する档案史料は極めて膨大であるため、最終年度に向けさらに関連史料の収集に当たるつもりである。 2,中華民国期の長期的なパースペクティヴから49年革命前後の政治変動を知る手掛かりとして、清末民国期の財政史史料を、また日本側の中国情勢に対する観察を知る手掛かりとして、戦前に公刊されていた支那年鑑を購入した。 3,研究代表者の金子は、1949年前後の中華民国から中華人民共和国に至る統治体制の変容について、昨年に引き続き成果を公表し、また同様の問題意識に基づいて4回の学会発表を行った。さらに、それらの研究活動と並行して、人民共和国成立初期の上海における税制検査・管理態勢に関する档案史料の整理を進めつつある。 4,連携研究者の笹川は、引き続き四川省を対象としながら、49年革命前夜の農村社会の変動を明らかにする論文を発表し、同じく水羽は、49年革命前後の中国において積極的な言論活動を展開した自由主義知識人施存統について、彼の東京留学時代の思想形成について研究報告を行った。
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Research Products
(8 results)