2007 Fiscal Year Annual Research Report
日米関係史における日本人とアフリカ系アメリカ人-第二次世界大戦後から現在まで
Project/Area Number |
18520577
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
古川 哲史 Otani University, 文学部, 講師 (90410977)
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Keywords | 西洋史 / アメリカ史 / 日本史 / 日米関係 / 日本人 / アフリカ系アメリカ人 / 世界史 / アフリカ系ディアスポラ |
Research Abstract |
本研究の目的は、日米関係史のなかで、第二次世界大戦後から現在までの期間において、日本人とアフリカ系アメリカ人(アメリカ黒人)がどのような関係をもち相互影響を与えたかを実証的に明らかにし、さらには現状と課題を考察することである。また、両者の関係史構築の意義や展望を理論面も含めて考える。 研究計画(4年間)の2年目にあたる平成19年度は、日米での関係大学、図書館、政府機関、NGO団体などが所蔵する資料の調査を行った。そして、先行研究に関して、どのような事項が扱われ、どこまでが明らかとなり、どのような問題が残されているかを分析するとともに、継続して研究活動をおこない、その研究成果の発表も始めた。 本年度の研究活動の成果の一部は、論文「アフリカ系アメリカ人と日本/東アジアーその関係史構築の意義と課題を考える」として日本アメリカ史学会の『アメリカ史研究』(30号)で発表した。また所属大学の紀要では、関連テーマの英語論文「"Black Pacific" Considered: Japanese Early Relations with African Americans」を公にした。本研究に対する批評を得るために、学会や研究会で口頭発表をすることも心がけた。とりわけ、アメリカ史やアフリカ系アメリカ史の学会・研究会だけでなく、国際的なアジア研究学会である「第5回国際アジア研究者会議」(マレーシア、2007年8月)で発表したことは有意義であった。現在、アジア研究の最大規模の集会である本会議で、アジア研究の視点からのコメントや知見が得られたことは大きな収穫となった。古川を中心とした国際的な共同プロジェクトの立ち上げ作業にもつながるものである。
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Research Products
(5 results)