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2007 Fiscal Year Annual Research Report

新羅の伸張と対外関係の考古学的研究

Research Project

Project/Area Number 18520584
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

定森 秀夫  The University of Tokushima, 総合科学部, 准教授 (90142637)

Keywords考古学 / 新羅 / 対外関係 / 半島統一 / 陶質土器
Research Abstract

1.韓国調査
加耶地域出土遺物を展示している嶺南大学校博物館・釜山大学校博物館・釜山市立福泉博物館・国立中央博物館などを見学し、主要な展示品の写真撮影を行った。
また、大邱では嶺南文化財研究院を訪問した際に、発掘調査中の古新羅末の古墳群を見学でき、遺構・出土遺物の写真撮影を行うことができた。そして、たまたまではあるが、昌寧松?洞古墳群発掘調査の現地説明会に参加することができ、殉葬の痕跡が明瞭に認められる長大な石室墳を見学することができた。見学できたこれら2箇所の発掘調査中の古墳群は新羅中心部の外縁にあたるが、いわゆる新羅の領域と言われている地域の墓制・出土品は新羅中心部とはかなり相違しているとともに、時期が新しくなると新羅中心部の出土品に非常に近くなってくることを再確認することとなった。
2.国内調査
主に日本から出土している朝鮮陶質土器の新出資料の調査を行った。特に、大阪府交野市上私部遺跡出土長頚壺は日本出土新羅系土器として重要な意味を有すると考えられた。上私部遺跡出土長頚壺を実見した際には、新羅中心部の製品ではないと直感できたが、新羅のどこの製品であるのかはその時点では分からなかった。その後の韓国調査で、慶尚北道慶山を中心とした地域で生産された長頚壺であることを、嶺南大学校博物館所蔵資料の見学と博物館学芸士の教示で確認することができた。新羅系土器に関しては、新羅中心部と周辺部各地では異なっていることが判明しつつあり、日本列島出土新羅系土器も慶州を中心とした新羅中心部以外の新羅地域の製品が搬入されていることを再認識することとなった。倭と新羅との対外関係に関しては、新羅中心部とだけではなく、新羅中心部の周辺各地域との交流も今後究明していかねばならない。
3.文献収集等
韓国調査の際には資料調査・遺跡踏査と同時に文献収集も行い、滋賀県立大学田中俊明研究室では関連文献の閲覧などを行った。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 日本列島出土の咸安タイプ系陶質土器2008

    • Author(s)
      定森 秀夫
    • Journal Title

      下條信行先生退任記念論文集『地域・文化の考古学』

      Pages: 369-386

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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