2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
The archeological study of extension and foreign relations of Silla
Project/Area Number |
18520584
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Archaeology
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture (2008-2009) The University of Tokushima (2006-2007) |
Principal Investigator |
SADAMORI Hideo The University of Shiga Prefecture, 人間文化学部, 教授 (90142637)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | 考古学 / 新羅 / 対外関係 / 半島統一 / 陶質土器 |
Research Abstract |
(1) 新羅の半島統一過程は、新羅の国力伸長と周辺諸国(高句麗・百済・加耶・中国・倭)との対外関係が密接に絡み合って進行していく。この統一過程を、文献史料を援用しながら、主に考古資料を使用して解明していきたい。 (2) 新羅と高句麗との関係は、5世紀前半までは高句麗の影響力が強く、5世紀後半以降その影響力を排除していくことが文献史料の研究で明らかにされているが、考古資料から対高句麗関係の具体相を明らかにしてみたい。 (3) 新羅と百済との関係は、争い事ばかりではなく、羅済同盟を結ぶなど、複雑な様相を持っている。考古資料から、660年の百済滅亡に至るまでの新羅と百済との対外関係の具体相を明らかにしたい。 (4) 新羅と加耶との関係は、その地理的近さや習俗の近似から、他の諸国に比べると非常に密接な関係にあったことが想定される。加耶は統一国家を形成することはなく、文献上加耶とされる地域でも5世紀にはすでに新羅の影響圏に入っている諸国がある。新羅が最も影響力を行使し、領域化を図った周辺諸国であった。562年の大加耶滅亡に至るまでの新羅と加耶との対外関係を、考古資料から考察してみたい。 (5) 新羅と中国との関係を示す考古資料は少ないものの、新羅出土の中国陶磁器・ガラス器などの考古資料から、対中国関係の具体相を明らかにしてみたい。 (6) 新羅と倭との関係では、新羅出土の倭系遺物、日本出土の新羅系遺物などの考古資料を駆使して、新羅系渡来人の問題も含めて、新羅の対倭政策を考察してみたい。
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Research Products
(6 results)