2008 Fiscal Year Annual Research Report
非正規滞在外国人と在留特別許可制度 戦後入管体制の形成と課題
Project/Area Number |
18530031
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Research Institution | Osaka University of Economics and Law |
Principal Investigator |
村下 博 Osaka University of Economics and Law, 法学部, 教授 (20157770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西中 誠一郎 大阪経済法科大学, アジア太平洋研究センター, 客員研究員 (00411695)
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Keywords | 非正規滞在外国人 / 在留特別許可 / 出入国管理 |
Research Abstract |
これまでの研究成果を刊行するための準備として、外部講師を交えて以下の研究会等を実施した。 1. 2008年11月20日研究会(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター) 在留特別許可に関する韓国の状況、日本における運用実態などの知識を得るため、外部講師に報告をお願いした。李ヘジン(筑波大学) 「韓国における非正規滞在者の『正規化』」、山本薫子(首都大学東京)「在留等別許可と国際結婚・恋愛結婚」、中島眞一郎(コムスタカ)「退去強制隷書発布処分後の在留特別許可を取得した4つの家族の事例報告」 2. 2008年12月13日研究会(名城大学) 移民政策学会2008年度冬期研究大会におけるテーマセッション「入管政策における非正規滞在者」として、在留特別許可をめぐる歴史的考察ならびに司法の判断に関する報告を行った。西中誠一郎「難民在特の変遷とその背景」、鈴木江理子「非正規滞在者をめぐる社会構造の変化と在留特別許可」、児玉晃一(弁護士)「在留特別許可を巡る裁判例の傾向」、司会:村下博 3. 2009年2月13日・14日東京・横浜調査(近藤) 13日:東大駒場で東大「人間の安全保障プログラム」についてのヒアリング、渋谷でスウェーデンの移民裁判所に勤めていた人からのヒアリング、横浜で非正規滞在者の子どもを教えている先生にヒアリング。 14日:横浜で非正規滞在者の子どもを教えているもう1人の先生にヒアリング。また東京でテッサ・モーリス・スズキ氏に諸外国の動向に関するヒアリング 4. 2009年2月16日研究会(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター) 戦後日本における「在留特別許可」制度成立過程の歴史的考察と運用実態、現在の在留特別許可基準にみる社会的連帯の内実について、外部講師に報告をお願いした。 テッサ・モーリス・スズキ(オーストラリア国立大学)「戦後入管体制の成立と朝鮮半島からの密航者への在留特別許可」、挽地康彦(和光大学)「ポストコロニアルな政治的取引-在留特別許可と大村収容所の歴史社会学」、高谷幸(移住労働者と連帯する全国ネットワーク)「女性非正規滞在者への在留特別許可から見る<社会>の境界」
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Research Products
(16 results)