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2006 Fiscal Year Annual Research Report

他人のための事務処理関係の競合-その広がりと当事者が意識していない場合の法律関係

Research Project

Project/Area Number 18530061
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

佐久間 毅  京都大学, 大学院法学研究科, 教授 (80215673)

Keywords事務処理関係 / 信託 / 委任 / 代理 / 代表 / 財産管理 / 規範の競合 / 権限と義務
Research Abstract

他人のための事務処理制度には、民法上の典型契約である委任・準委任、雇用、請負、制限行為能力者のための財産管理、遺言執行、代理、法人の代表、さらには信託などさまざまなものが存在し、それぞれにつ固有の規定や規範が認められるが、これらのうちのいくつかが1つの社会関係において、当事者が意識しないまま複数存在することがある。本研究は、そういった場合に認められるべき法律関係の全体像を明らかにしようとするものである。
この目的を達するために、計画初年度の今年度は、主として次の3つの作業をおこなった。
(1)事務処理制度が現実に競合する場合を捉え、そこで生じる問題点を的確に把握するために、他人のための事務処理制度の競合が問題となったと考えられる判決例を洗い出した。もっとも、この作業は非常に膨大にのぼるため、来年度で完了を見なかったため、来年度継続する。
(2)信託法の改正法が成立したため、その規定内容を特に委任・代理・代表と比較しつつ分析した。その結果として、新信託法において、信託受託者の権限と義務が、受任者・代理人・代表者と相当異なって構成されていることが明らかになった。次年度は、この違いの由来がどこにあるのかを重点的に分析・検討したい。
(3)イギリスに出張し、当地における信託と委任について調査した。イギリス法はわが国とは体系が異なるために、直ちに比較法的示唆が得られたわけではないが、伝統的に民事の信託と委任が規制及び考察の中心とされてきた当地においても、商事取引を重視した立法と議論の展開がみられることを確認した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 民法94条2項および民法110条の類推適用による不動産登記名義に対する正当な信頼の保護2006

    • Author(s)
      佐久間 毅
    • Journal Title

      NBL 834号

      Pages: 18-24

  • [Journal Article] 不動産の共有者の1人による不実の登記の抹消登記手続請求について2006

    • Author(s)
      佐久間 毅
    • Journal Title

      民事研修 589号

      Pages: 3月15日

  • [Book] 民法の基礎2・物権2006

    • Author(s)
      佐久間 毅
    • Total Pages
      322
    • Publisher
      有斐閣

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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