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2006 Fiscal Year Annual Research Report

先進的胎児治療におけるインフォームド・コンセント

Research Project

Project/Area Number 18530084
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionGunma University of Social Welfare

Principal Investigator

境原 三津夫  群馬社会福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (30332464)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 牧野田 知  金沢医科大学, 医学部, 教授 (80165688)
須田 晟雄  北海学園大学, 法学部, 教授 (80047985)
Keywords医療・福祉 / 医事法学 / 高度先進医療 / 胎児治療
Research Abstract

最近,高度先進医療として胎児の障害を子宮内で治療する試みがなされている。このため,出生前診断により胎児の障害が発見された場合の選択肢として,胎児治療が新たに出現した。これにともない,臨床の現場では実験的胎児治療を行うに際し「インフォームド・コンセント」のあり方が大きな問題となっている。胎児治療はあくまで実験的な治療であり,現段階では胎児の障害が治癒するというものではない。現在わが国で行われている胎児治療としては,双胎間輸血症候群における胎盤の吻合血管の凝固術がある。治療効果が確立したものではないので,これも実験段階といってよい。さらに今後はアメリカ合衆国で行われているような胎児横隔膜ヘルニアの胎児治療も試みられるようになると考えられる。これは胎児手術であり,手法が確立するまでには多くの実験的試みがなされる必要がある。胎児手術は実験的治療であり,インフォームド・コンセントの問題を内包する。通常のインフォームド・コンセントと異なるのは,治療あるいは実験を受ける側が「ひと」であるか「胎児」であるかという点である。わが国では,胎児はあくまで胎児であり「ひと」としての権利を享受できない。一方,米国では「胎児」は法的に「ひと」として扱われている。胎児に関する法的扱いが異なれば,その治療に関するインフォームド・コンセントについても法的な相違が発生するのも当然である。法の整備が追いつかず医療現場で混乱が生ずる前に,これらの法的・倫理的問題を解決しておく必要がある。今までの研究成果をもとに,今後,胎児治療を円滑に行えるようなシステムの作成および無謀な胎児治療に対する抑制システムを構築する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Claims made by children in Japan for injuries caused before birth2007

    • Author(s)
      Mituo Sakaihara
    • Journal Title

      Medicine Science and Law 47巻1号

      Pages: 1-3

  • [Journal Article] 胎児に対する不法行為と損害賠償請求(2)2006

    • Author(s)
      境原三津夫
    • Journal Title

      北海学園大学法学研究 42巻1号

      Pages: 117-172

  • [Journal Article] 死産児の損害賠償請求権-日米における法状況の比較-2006

    • Author(s)
      境原三津夫
    • Journal Title

      周産期医学 36巻4号

      Pages: 518-522

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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