2007 Fiscal Year Annual Research Report
トクヴィルと20世紀の政治理論-自由民主主義の形成についての思想史的研究
Project/Area Number |
18530102
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松本 礼二 Waseda University, 教育・総合科学学術院, 教授 (30013022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 孝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00158487)
川岸 令和 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10224742)
谷淫 正嗣 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (20267454)
古矢 旬 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90091488)
川出 良枝 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (10265481)
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Keywords | トクヴィル / アメリカ / 全体主義 / 自由民主主義 / 共和主義 |
Research Abstract |
(スペースの都合上、研究代表者の研究実績と研究成果のみ記す。) 研究代表者(松本礼二)は平成18年度6月、イタリア・ヴェルツェリ市のピエトロ・バイラーティ・ユーロ=アメリカ研究所で行われた国際会議"Defining the Atlantic Community:Public Intellectuals and Political Culture in the 1940s and 1950s"に参加し、第二次大戦後の大西洋同盟の形成とトクヴィル・ルネッサンスとの関達についての議論に参加した。 研究代表者はまたトクヴィルのデモクラシー論の現代的妥当性を検討し、その成果を2007年度日本政治学会において「政治思想における古典の力〜『アメリカのデモクラシー』を題材に」と題して研究発表を行い、この報告は雑誌『思想』1009号(2008年5月)に掲載された。また、米国のトクヴィル研究者Aurelian Craiutu氏の要請によって執筆した英語論文"Tocqueville and Japan"は2009年度出版予定のACraitu & S.Gellar(ed.)Conversations with Tocqueville(Lexington Press)に収録される。また、研究代表者は明治期日本におけるトクヴィル受容の検討のために、大分県中津および熊本県水俣市に出張し福澤諭吉と徳富蘇峰の資料調査を行った。最後に、研究代表者は『アメリカのデモクラシー』の全訳を完成させた(岩波文庫、第一巻上、下2005年11、12月、第二巻上、下、2008年3、5月)。本研究の成果は訳者解説に生かされている。
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Research Products
(7 results)