2007 Fiscal Year Annual Research Report
紛争後社会の自立と再興に関する比較研究:21世紀国際社会における国家と国際秩序
Project/Area Number |
18530113
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
柄谷 利恵子 Kansai University, 政策創造学部, 教授 (70325546)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 隆行 獨協大学, 外国語学部, 准教授 (30306261)
堀 芳枝 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 准教授 (30386792)
上村 英明 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (90350511)
|
Keywords | 紛争後社会 / 自立 / 再興 / 責任主体 / 比較 / 歴史性 |
Research Abstract |
本年度は昨年に引き続き研究会を開催して知識の蓄積を行うと同時に、研究代表者および分担者がそれぞれ、最終年度の研究成果報告に向けて暫定的な経過報告や経過発表を行った。まず研究会については本年は7月22日と11月18日の2度開催した。7月の研究会では、紛争後社会の取り組みの現在の例として、東ティモール全国協議会・東京女子大の古沢希代子氏から「紛争後社会への復興支援とNGOの役割:東ティモールの経験から」という題で報告を受けた。また東京外国語大学の山本元氏からは「共振論の理論的発展と現状という題で、紛争後社会に対する国際社会の取り組みを国際関係論の理論研究の立場から報告いただいた。11月の研究会では北海道大学大学院の五十嵐元道氏から「ヤン・スマッツの委任統治論:平和構築の起源?」という題で、紛争後社会研究の歴史的起源を探る目的での報告を受けた。昨年は地域の現状に重点を置いて専門家から知見の提供を受けた。それに対し本年の2度の研究会では、紛争後社会についての理論研究や歴史研究といったような多様なアブローチを通じた報告を受け、本研究会の目標である「比較」分析に厚みがついたと考える。 また本年度は最終年度の研究成果報告に向けて、各人が暫定的ではあるか現在までの研究成果を執筆もしくは口頭発表という形でまとめることができた。それらについてのフィードバックを受けて執筆を進めると同時に、来年秋には学会の分科会もしくはセミナーでの報告を目指してしていく予定である。
|