2006 Fiscal Year Annual Research Report
教育援助協調の政治経済学-貧困削減の文脈を中心に-
Project/Area Number |
18530116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
星野 英一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50229176)
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Keywords | 国際協力 / 政府開発援助 / ODA / 援助協調 / 貧困削減 |
Research Abstract |
本研究は、発展途上国に対する政府開発援助政策をめぐる理論的・政策的課題の中の1テーマとして,教育援助における国際協調の政治経済学的分析を行うものである。 その際、「相互依存モデル」の枠組の下で、(a)教育援助を貧困削減の文脈において統計的側面から検討するアプローチと,(b)教育援助協調を貧困削減の文脈および平和構築支援の文脈において事例研究を通して検討するアプローチ,という2つの接近方法を採用し、日本の政府開発援助(1980-2000)を実証分析の対象として、教育援助協調に関するいくつかの仮説を検討する。 平成18年度においては、(a)計量分析のための先行研究の整理とデータの収集、(b)事例研究のための先行研究の整理と資料収集、現地調査を行う予定であったが、先行研究の整理、資料の収集と並行して行なう予定であった,国内での教育援助・援助協調についてのインタビュー、および、バングラデシュ・フィリピンにおける開発援助・教育援助関連機関での教育援助協調の実際の現地予備調査の部分が、日程調整と研究代表者の体調とのためにほとんど実施できなかった。 平成19年度においては、引き続き(a)計量分析のためのデータの解析、(b)事例研究のための現地調査を行う予定であるが、前年における遅れを取り戻すために、国内における経済協力関係機関での教育援助・援助協調についてのインタビュー、カンボジアおよびフィリピンにおける開発援助・教育援助関連機関での教育援助協調の実際の現地調査を、積極的に実施する予定である。
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