2008 Fiscal Year Annual Research Report
人種問題をめぐる日本と英米の外交関係・英連邦と米国における日系移民問題を中心に
Project/Area Number |
18530117
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
松本 佐保 Nagoya City University, 大学院・人間文化研究科, 准教授 (40326161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣部 泉 明治大学, 政治経済学部, 准教授 (80272475)
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Keywords | 人種問題 / 日英同盟 / 日米関係 / 白人 / 日系移民 / オーストラリア / 外交政策 / 大英帝国 |
Research Abstract |
平成18・19年度に行った研究活動の集大成を行うために、やり残した国内外での資料収集・調査をすすめた。そして過去2年間に行ってきた研究の総まとめとして、研究代表者は、国内外の学会での成果発表を行った。国外では英国の国際関係史学界において学会発表を行い、国内では6月に日本オーストラリア学界で「オーストラリアの移民規制問題と大英帝国の問題」という題目でその成果を報告し、それは学術雑誌『西洋史学』題231号、平成20年12月26日発行に藤川隆男編「オーストラリアにおける白人性の克服」の中に掲載された。英国における学会発表では、人種問題を国際関係の枠組みから論じる本研究の性格上、その安全保障や軍事的問題に関るものとして英連邦であるオーストラリアにおける白豪主義に注目し、これが単なる人種政策ではなく、安全保障政策の一環であったことを実証するという内容であったために、事前に英国での資料収集を行い、その後、北アイルランドのアルスター大学にて学会発表を行ったため、国外旅費が使われた。また研究分担者も代表者との研究打ち合わせや、東京大学アジア太平洋センターでのアメリカにおける日系移民に関する最新研究や資料の調査のために国内旅費として使用した。図書や資料の購入のために、物品費やその他の費用が使われ、また時間の制約によってミニシンポジウムは実現されなかったが、研究代表者と分担者が、国内の同研究に関わる研究者との意見交換のためにも国内旅費が使われた。
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Research Products
(5 results)