2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530119
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Research Institution | Kyoei University |
Principal Investigator |
石塚 勝美 Kyoei University, 国際経営学部, 准教授 (20337653)
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Keywords | 国連平和構築 / 東ティモール / 開発援助 / ODA / 能力開発 |
Research Abstract |
まず、東ティモールに18年度3月に現地調査に赴いた際に収集した内容をもとに、論文を書き、19年6月にニューヨークで行われた、The Academic Council on the United Nations Systemの年次大会において、"After the 2006 Crisis in Timor-Leste:The Issue of the Exit Strategy and Capacity-building in UN Peace Operations"を発表した。これは東ティモールにおける国連ミッションの出口戦略の重要性を論じたものである。この論文は、その後The Journal of Peace Studies, Vol.8、No.2、において出版された。 また国連平和構築と開発援助に関する問題として、日本の開発援助について東ティモールの問題と関連して研究をし、本学専任講師のSteve Lloyd氏と共に、"Japan's Development Assistance in Timor-Leste"を共栄大学研究論集第6号にて発表した。この論文では、日本の東ティモールに対する外交政策の歴史から説明したのちに、現在日本がODAを通して、国連ミレニアム開発の目標に到達すべく開発援助の在り方について論じた。 また国連平和構築と新たなケースとして、アフガニスタンに焦点を当てた。現在国際社会がアフガニスタンに対して"light footprint approach"というキャッチフレーズと共に、あまり強度な介入をしない政策を展開している。この政策に関して、同じく共栄大学研究論集第6号において"Security Issues facing Peace-building in Afghanistan:Is a Light-footprint approach a panasea?"という論文を発表した。この論文ではa light-footprint approachが、とりわけ安全保障の面において強調されすぎる場合の懸念を生じていることを様々な角度から論じた。 最後に、国連の開発問題を重点的に重要単語を選択し、共栄大学の専任教員と共に『国際経営経済用語辞典』を創成社より出版した。
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Research Products
(5 results)