2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530119
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Research Institution | Kyoei University |
Principal Investigator |
石塚 勝美 Kyoei University, 国際経営学部, 准教授 (20337653)
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Keywords | 平和構築 / ミレニアム開発目標 / 東ティモール / カンボジア / 国際連合 / オーナーシップ / 人道援助 / ガバナンス |
Research Abstract |
国連平和構築とミレニアム開発目標との関連性に関した研究に関して、現在の研究実績をみた場合、国連平和構築の方に比較的重点を置いており、これに関する実績は昨年から出版されている。本年は時に、長年の研究が実を結び、単著『国連PKOと平和構築:国際社会における東ティモールへの対応』(創成社)が出版された。この単著の中でとりわけ国連平和構築ミッションとミレニアム開発目標等の開発分野との関連性は、第3章:平和維持活動(PKO)から平和口構築との取り組み、第5章:東ティモールにおける平和構築1:国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)、第6章:東ティモールにおける平和構築2:国連東ティモール支援ミッション、に織り込まれている。国連平和構築は、国家の安全保障のみならず、人間の安全保障に重点を置き、それは開発問題の影響を多分に受けていることをこれらの章では明確に物語っている。また国連平和構築に関しては、東ティモールとカンボジアの事例を扱い、開発の分野に関しても焦点に当てて論文を書き、ドイツのボンで開催されたThe Academic Council for the United Nations System (ACUNS)の年次大会で発表を行った。また同様の論文を、共栄大学研究論集第7号に出版を果たした。更に、その内容を更に深く分析した内容を、日本国際政治学会の年次大会で発表をした。また開発および平和構築の分野の用語を担当し、共栄大学国際経営研究会より国際経営経済用語辞典を共著で出版した。東ティモールの平和構築の一般的な内容や諸問題に関しては、龍谷大学のアフラシア平和開発研究センターにて論文を発表した。平成21年度は更なる単著を出版する予定である。
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Research Products
(7 results)