2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530138
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
末廣 英生 Kobe University, 経営学研究科, 教授 (30162837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 創 大阪府立大学, 経済学部, 准教授 (10347510)
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Keywords | リーダーシップ / ゲーム理論 / シグナリング / ゲーム実験 |
Research Abstract |
本研究は、Kobayashi and Suehiro(2005)"Emergence of Leadership in Teams",Japanese Economic reviewが研究したチーム生産ゲームを実験室実験し、この先行研究が発見したリーダーシップの発生条件の実際の妥当性を検証するものである。第1年度である平成18年度は実験設計研究を行った。平成19年度は、その設計に基づいて実験を行い、本研究のメインデータを収集した。具体的には次の通り。 (1)Kobayashi and Suehiro(2005)に従い、異なるリーダーシップ・スタイルの均衡が存在するゲームと、リーダーシップが均衡とならないゲームの2種類のゲームを用意した。そのそれぞれを、平成18年度に得た設計で実験した。その結果、2種類のリーダーシップ均衡があるゲームでは、そのうちの一方が安定的に発現することが分かった。リーダーシップが均衡とならないゲームでは、被験者の行動にまとまったパターンが生まれなかった。 (2)リーダーシップが均衡とならないゲームの結果が、プレイの繰り返し回数が少なすぎる為かどうかを、さらに実験で確かめる必要がある。その多数回繰り返し実験の実験設計を研究する為、大学院生を被験者とするパイロット実験を行った。 (3)本研究が実験しているゲームは、シグナリング・ゲームを拡張したものである。シグナリング・ゲームの実験で、どの程度の繰り返しプレイで、どの程度の安定的な行動パターンが発現するかについて、本研究の結果を評価できるよう、先行研究のサーベイを行い、論文「シグナリング・ゲーム実験における均衡と均衡化」として発表した。 (4)2種類のリーダーシップ均衡があるゲームで発現が確認された均衡の存在条件を、Kobayashi and Suehiro(2005)よりもさらに特定化して明らかにする理論研究を行った。
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