2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530139
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
渡辺 隆裕 Tokyo Metropolitan University, 都市教養学部, 教授 (70220895)
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Keywords | ゲーム理論 / オークション / 偽装入札 / メカニズムデザイン / シグナリング |
Research Abstract |
平成20年度は、18・19年度の成果がまとめられ国際学術雑誌( "A Choice of Au ction Format in Seller Cheating:A Signaling Game Analysis," Economic Theory,vol.36,No.1,57-80)や国際学会の論文集(T.Watanabe and T.Yamato(2008), "Cheating in Second Price Auctions with Affiliated Values," Electronic Commerce:Theory andPractice-Studies in Computational Intelligence,eds,M.Yokoo,T.Itoh and M.Zhang)に発表された。 これらの成果で示されているのは以下のような内容である:近年インターネット上の取引などで注目されているセカンドプライスオークションは、一般には偽装入札には脆弱で、それにより売り手の期待利益を下げると言われているが、セカンドプライスオークションが持つ価値相関による期待利益の上昇と、シグナリング効果を考慮すれば、必ずしもセカンドプライスがファーストプライスに劣っているわけではないということを本研究は示している。 本年度は、実務家との研究交流を開催し(VCASIを通じた実務家との交流、及び公共事業入札積算基準等に関する研究会における意見交流)、本成果をもとにした偽装入札についての理論と実際について意見交流を行い、本研究の成果を社会に還元するようにも努めた。
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