2006 Fiscal Year Annual Research Report
会計情報分析のための統計的手法の開発とそれを用いた実証研究
Project/Area Number |
18530153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佃 良彦 東北大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10091836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 正博 東北大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (70313921)
緒方 勇 光陵女子短期大学, 講師 (40435300)
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Keywords | 会計情報 / 連立方程式 / 非バランス・パネルデータ / 2段階最小2乗法 / 制限情報最尤法 / プロビット・モデル / 無形資産価値 / 研究開発費 |
Research Abstract |
本研究は、統計学の視点から会計学の実証研究の現状を把握し、そこで使用されている統計手法の適切性を評価し、必要な統計手法の開発を行い、さらにその手法を企業会計情報に適用し日本企業の実証研究を遂行する。具体的には、(i)統計学の視点から会計学の実証研究の現状を把握し、(ii)そこで使用されている統計手法の適切性の評価と必要な統計手法の開発を行い、(iii)その統計手法を企業会計情報に適用し、次の三つの課題:[a]無形資産価値の大きさを決定する要因;[b]新規株式公開時におけるインサイダーによる利益操作の検証;[c]社外取締役と機関投資家が企業経営者の利益予想行為に与える影響、について日本企業の実証研究を行う。 2年間プロジェクトの初年度である平成18年度は、三つの実証研究課題のうち[a]および[b]を中心として以下の研究を遂行した。(ア).主要な会計学専門誌Accounting Review(AR),Journal of Accounting Research(JAR),Journal of Accounting and Economics(JAE),Journal of Accounting, Auditing and Finance(JAAF)に掲載された上記課題に関連する論文を中心に文献調査を行った。(イ)課題[a]および[b]について、アメリカ企業および日本企業の実態を把握するために資料収集調査を行った。これらの作業を基に、日本企業の実証研究に適する会計モデルと仮説を作成し、それを統計モデルに定式化し、実証分析に必要な統計手法を検討した。(ウ)研究成果の一部は、以下に掲載された論文に公表されている。また、研究成果は海外の学会・シンポジュウム:(1)"Sustainable Economics Development in East Asia and Regional Cooperation",Mar.2007,International Symposium on Sustainable Development in East Asia, Beijing, China.;(2)"The Conditional Asymptotic Information Loss of the Limited Information Maximum Likelihood Estimator in a Simultaneous Equation System",Dec.2006,All China Economics International Conference, HongKong.;(3)"A Partial Asymmetric Price Adjustment Model and Fama's Market Efficiency",June.2006,Western Economic Association International the 81st Annual Conference, San Diego, U.S.A.,and Jul.2006, The Joint 14th Annual PBFEA and 2006 Annual FeAT Conference, Taipei, Taiwan.;(4)"A Nonlinear Filtering and Maximum LikelihoodEstimation for the Stochastic Volatility Model",Jul.2006,Far Eastern Meeting of the Econometric Society, Beijing China.で報告された。
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