2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本における出生率低下の構造と原因に関する総合的研究:1945-2000
Project/Area Number |
18530155
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木下 太志 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (50234323)
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Keywords | 出生率 / 結婚 / 人口学 / 人口転換理論 / 地域性 / 人口統計 / 日本 / 国勢調査 |
Research Abstract |
平成18年度には、(1)本研究を実施していくための体制づくり、(2)人口統計・人口関連図書の収集、(3)各種人口指標の計算、および(4)それを基礎にした予備的な研究を行った。まず第一番目の研究を実施していくための体制づくりについては、研究補助者の選抜・訓練、およびコンピューターなどの設備や消耗品の購入などを行った。第二番目の人口統計・人口関連図書の収集に関する人口統計の具体的なものについては、国勢調査、人口動態統計、府県統計書の収集を行った。これらの人口統計については、CD-ROMなどのメディアで販売されているものと冊子形態で販売されているものがあり、また、CD-ROMなどのメディアで販売されているものには、データがエクセルなどの表計算ソフトにすでに入力されているものと、PDFファイルの状態でのみ販売されており、研究者自らがデータ入力をしなければならないものとがある。本研究では、研究の効率化のため、前者のデータ購入を優先させたが、この種のデータはそれ程多くはなかった。また、人口統計のなかには、購入不可能なものもあり、これらについては、所蔵図書館(麗澤大学図書館、一橋大学図書館)の好意により、借り出しあるいは複写をさせていただいた。人口関連図書の収集については、国内外の出生率に関する図書を中心に、本研究のテーマに密接に関連する図書を厳選して購入した。 第三番目の各種人口指標の算出については、まず、必要なデータの入力と、クリーニングを行い、コンピューター上で使用可能な状態にしたうえで、各種人口指標の算出を行った。計算された人口指標は、普通出生率、普通死亡率、合計特殊出生率、SMAM、生涯未婚率、平均寿命、乳児死亡率、新生児死亡率、死産率、普通婚姻率、普通離婚率、自然増加率、アルファインデックス、結婚合計出生率、プリンストンインデックス(If,Ig,Im,Ih)、出生性比、平均世帯規模、5歳の平均余命、人口増加率、コール・トラッセル指標Mmなどである。この作業を終えた後、第四番目の予備的研究として、日本全体の出生率低下の構造を把握するため、各種人口指標のグラフ化と地図化を行った。
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