2006 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ燃料の大規模生産に対する環境経済学的分析:社会メタボリズム型モデルの応用
Project/Area Number |
18530178
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
眞弓 浩三 徳島大学, 総合科学部, 教授 (40253182)
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Keywords | バイオ燃料 / 自律的技術 / エタノール / エネルギー分析 / 環境負荷 |
Research Abstract |
次の2点について社会メタボリズム型エネルギー分析モデルと利用レて研究した。 1.大規模なバイオ燃料生産を実行するためには.労働投入量がどの程度必要になるのか? 先進国の現在のエネルギー消費水準を満足するためには、平均エネルギー消費(総エネルギー消費量を、人口に8,760時間を掛けたもので割った値)の1.000倍を超えるエネルギー生産性を実現する必要があるのである。バイオ燃料が自立的であるためには不可欠な条件である。また、現在の先進国では人口の半分しか経済的活動に従事していないこと、余暇時間の拡大により、総時間の20%しか経済活動に利用されていないことなども考慮しなければならない。さらに、エネルギー部門には総時間のたった1%しか利用できない。このような要因をこの基準の中で考察する。 2.規模なバイオ燃料生産を実行するためには、どの程度の土地が現在使用されている産業分野と競合するのか? 先進国においては、本来は土地生産物であったものが、工業生産によって生産されている事実が忘れられる傾向にある。例えば、多くの窒素肥料は化石燃料により生産されているが、それをバイオ燃料で生産するようになれば、人口の3分の1の食料生産に必要な窒素肥料が不足するといわれている。土地利用の制約がどのようなものになるか定量的に分析する。 これらの研究成果は、平成18年度の成果として次の専門雑誌に掲載された。 Mario Giampietro, Kozo Mayumi and Jesus Ramos-Martia : Can biofuels replace fossil energy fuels?,-Part I-, International Journal of Transdisciplinary Research, Vol.1,No.1.pp.51-87,2006.
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Research Products
(1 results)