2006 Fiscal Year Annual Research Report
貧困削減のためのマクロ経済発展政策-マクロ・家計リンクモデルによる計量分析
Project/Area Number |
18530200
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長田 博 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (40233506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 美彦 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (10301219)
大坪 滋 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (40247622)
新海 尚子 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (10377765)
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Keywords | 経済政策 / 経済発展 / 貧困削減 / Pro-Poor Growth / 計量モデル分析 |
Research Abstract |
研究実績の概要を以下に列記する。 1.計量的な貧困削減分析の前提として、貧困の測定方法について批判的文献サーベイを行い、整理した。 2.世界的な開発戦略となっているPro-Poor Growth概念の有効性について検討し、課題を明らかにした。 3.インドネシアにおいて現地調査を行い、PRSP(貧困削減戦略文書)にもとづく施策の実施状況を把握し、同時にPRSP戦略が新5カ年計画の中でどのように実施されようとしているかを検討した。 4.現地調査によってインドネシアのマクロモデル作成のための統計データの収集をおこなった。 5.上記の研究をふまえ、貧困削減のためのマクロ経済発展政策分析のためのマクロ家計リンクモデルの基本的分析フレームワークを確定し、インドネシアについて試行的な推計を実施した。 6.カンボジアから王立法経大学講師Long Sophat氏(財務省主計官を兼務)を招請し、カンボジアのマクロ政策における貧困削減政策の取り扱いについて、ヒアリングを行い、状況の把握を行った。 7.同時に、Long Sophat氏からカンボジアの最新のマクロ経済データを入手した。 8.また、Long Sophat氏とカンボジアの分析用マクロ家計リンクモデルについて意見交換を行った。 9.ベトナムの家計調査をベースに計量分析を行い、貧困と私的資金トランスファーの関係を明らかにした。 10.ベトナムの家計調査をベースに計量分析を行い、貧困削減におけるとインフラ整備の貢献度を明らかにした。 12.カンボジアの米生産と寸計の係について考察した。 13.農村家計に影響を与える食糧増産についての技術的課題を検討した。 14.以上の研究成果の一部は、5本の雑誌論文として公刊された。
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