2007 Fiscal Year Annual Research Report
中東欧ポーランド、ブルガリア国のEU参加への過程〜民営化と外国直接投資の役割
Project/Area Number |
18530218
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
今井 正幸 Nihon Fukushi University, 経済学部, 非常勤講師 (60298560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 正幸 帝京大学, 経済学部, 教授 (30246011)
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Keywords | インフラ・ストラクチャー / 民営化 / FDI / 移行経済国 / 経常収支赤字 / 中小企業育成策 / 頭脳流出 / ユーロ加盟国の条件 |
Research Abstract |
第1に、外国直接投資(FDI)につき国連UNCTADを訪れ(07/9/11-9/16),世界的なFDIの動向、先進国間の方針とくに多国籍企業に関する投資国、受入国双方の対応の変遷など極めて多くの課題に関し学んだ。また自分の調査実績に基ずく相互意見交換によって大いに益するところがあった。中東欧専門家からは新規加盟国のブルガリア、ルーマニアに対するFDIの流れおよびすでに過剰にFDIが流入しているセクターに関する実状(例。ブルガリアでの金融セクターは95パーセントの銀行に西側の資本が流入)についUNCTADの客観的見解が理解できた。資料は極めて専門性の高いものを収集できた。 第2に、対象国ブルガリアでのEU加盟後の変貌、最近時の経済・社会実情を調査、特にFDIの流入の実績と展望をchamber of commerce, agency of investmentほか関係する諸機関から聴取した。加盟直後と10カ月目で大きく異なる点は関係諸機関がブルガリアの総合的経済力の実の姿に直面したためか慎重論が目立つ。(例。ユーロー適用国への期待は2013年か以降)。理由として加盟に伴ってインフレも流入したからとしているが、物価高だけでなく、西側資本の強大さがFDIの流入により顕在化しているためといえる。 第3に、対象国として東欧でEUへの同時加盟を果たしたルーマニアへのFDIの実情、工業全体の発展経路、などを両国間を比較対比することにより、その優劣の視点ではなく相違点について明確に把握するように試みた。 第4に、将来展望としてブルガリアはまだ社会的改革、政治的改革など大きな課題を残しているので、このまま高い成長を続けうるか否か不明、今後も多大の努力が要求される。ルーマニアはブルガリアに対比して工業化に優位があるが金融制度の整備、政治的安定などを図りFDIの流入に一段と努力を重ねる要がある。
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Research Products
(5 results)