2006 Fiscal Year Annual Research Report
戦後東アジア綿業の勃興期に関する広域的研究、1940〜50年代
Project/Area Number |
18530259
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
久保 亨 信州大学, 人文学部, 教授 (10143520)
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Keywords | アジア / 中国 / 経済史 / 第二次世界大戦後 / 綿紡績業 / 香港 / 台湾 |
Research Abstract |
本年度は4年に1度の国際経済史学会の開催年に当たっていたため、2006年8月にフィンランドのヘルシンキで開かれた同学会に出席して報告し、中国、香港、イギリス、アメリカなどの研究者と議論を交わし、本研究テーマに関しても認識を深めることができた。また国内においては中国企業史研究会が中心になって開いたワークショップに主催者の1人として参画し、上海、天津、香港、台北、アメリカなど世界各地の中国企業史研究者と研究の現段階について広い視野の中で討論し、新たな知見を得ることができた。なおこのワークショップの成果は、2007年4月、『中国企業史研究の成果と課題』として刊行される運びになっている。 一方、史料収集面では次のような成果を得ている。まず日本国内のアジア経済研究所、東洋文庫、国会図書館などに所蔵されている文献を対象に、1940年代中国・香港・台湾における綿業の動向を報じた雑誌類(『日本紡績月報』、『台湾銀行季刊』、Far Eastern Economic Reviewなど)の記事から史料を集め、その整理を進めた。2007年3月には杭州の浙江省図書館古籍部でも予備的な史料調査を行った。また浙江大学で開かれた江南地域の近現代史を総合的に考察する研究プロジェクト打合会議の際、江蘇省の無錫を中心に綿紡績業の歴史を調査する計画を中国側研究者に説明し、彼らの理解を得た。 そのような研究活動を基礎に、2006年10月には東京大学教養学部で開催されたシンポジウムで中国語によって、また2007年1月には大阪大学で開催されたグローバル・ヒストリーに関するワークショップで英語によって中間的な研究成果の報告を行い、とくに後者の内容は論文にまとめ公表した(後掲Development of Cotton Industry in Postwar Hong Kong and Taiwan)。
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Research Products
(5 results)