2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本型企業間システムの変革と東アジア展開に関する研究-自動車産業と鉄鋼業を中心に
Project/Area Number |
18530285
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
田中 彰 Nagoya City University, 大学院・経済学研究科, 准教授 (00275116)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 健一郎 札幌大学, 経営学部, 教授 (50285227)
李 在鎬 星城大学, 経営学部, 准教授 (40342133)
|
Keywords | 企業間システム / サプライヤー・システム / 自動車産業 / 鉄鋼産業 / 日本:韓国:中国 / トヨタ |
Research Abstract |
個人ベースでの研究を基本とし、4月に打合せをおこなうとともに、8月と3月に研究会をもち、それぞれ全員が役割分担に基づいて報告した。 研究代表者の田中は雑誌論文2件、学会発表1件を発表した。雑誌論文1,2では戦後日本の鉄鋼原料調達における企業間システムの形成過程とそれが現在直面している危機について論じた。学会発表1は東アジア4カ国鉄鋼業における企業システムを日本を基準として比較したものである。また日本国内で鉄鋼メーカー1件、商社1件、ユーザー(造船)1件、海外で鉄鋼メーカー3件、商社1件、ユーザー(自動車)3件の調査をおこなった。 研究分担者の中山は、昨年度に引き続き、中国広州地域におけるトヨタ、ホンダおよび部品サプライヤーの現地進出にかんするヒヤリング調査をおこなった。成果の一部は2つの研究発表としてその報告集に収録された。学会発表2では、ホンダのケースを取り扱い、現地適応のほか連続的な革新追求が必要であることを明らかにした。学会発表3では、現地適応の過程で生産システム革新に取り組んだ独立系部品サプライヤーケのースを紹介した。研究会では日産自動車のサプライヤーシステムの変革について報告した。 研究分担者の李による雑誌論文3は、韓国企業におけるトヨタシステムのベンチマーキングやその導入の問題点を指摘し、その改善策を提示したものである。トヨタシステムを構成する、生産システム、企業間取引システムなどは、トヨタウェイというより企業理念により支えられており、個別の手法を学習し、導入しただけで、トヨタ式を再現することはできない。全社的な観点から各手法間のコンテキストに留意しながら、導入する必要がある。研究会ではトヨタのサプライヤーシステムの長期動向について論じた。
|
Research Products
(6 results)