2007 Fiscal Year Annual Research Report
サプライチェーンにおける知識統合プロセス・モデルの構築と教育システムの開発
Project/Area Number |
18530311
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
中野 幹久 Kyoto Sangyo University, 経営学部, 准教授 (70351690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋川 卓也 山梨学院大学, 経営情報学部, 准教授 (80367515)
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Keywords | サプライチェーン・マネジメント / ロジスティクス / ビジネス・プロセスの統合 / 組織能力 / 組織ルーチン |
Research Abstract |
1.サプライチェーン・マネジメント(SCM)に関する研究領域において、組織能力とパフォーマンスの関係をモデル化した先行研究の文献調査を行い、問題点を検討した。 2.組織能力に関する研究の蓄積が進んでいる資源べースの戦略論(RBV)の文献調査を行った。そして、組織能力を再構築し、持続的な競争優位を獲得・維持する動態的な組織能力に関するRBVの議論から、SCMにおける組織能力の研究への示唆を検討した。 3.上記の検討を踏まえて、サプライチェーンにおける知識、ビジネス・プロセス、パフォーマンスの動態的な関係を説明する概念モデルを構築した。 4.上記の概念モデルの妥当性、有効性を検証するために、企業へのインタビュー調査を行った。対象業種・回数は、家電メーカー2社・2回、食品メーカー4社・7回、食品スーパー1社・1回、合計7社・10回である。なお、検証に当たっては、企業内部門間(生産・営業・物流部門間)の関係に焦点を当てた。 5.概念モデルと企業の事例による検証結果を、経営情報学会(静岡大学)にて発表した。 6.中野、秋川と研究協力者(島津誠)による打ち合わせを計6回実施した。打ち合わせでは、文献調査、概念モデル、インタビュー調査に関する報告・議論および学会発表資料の検討を行った。また、次年度の方向性についても議論を行った。 7.情報収集を目的として、組織学会(京都産業大学)、経営情報学会(横浜国立大学)、日本物流学会(神奈川大学)に参加した。 8.今年度の成果を、研究協力者(大路延憲)に報告し、アドバイスを受けた。
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Research Products
(1 results)