2008 Fiscal Year Annual Research Report
サプライチェーンにおける知識統合プロセス・モデルの構築と教育システムの開発
Project/Area Number |
18530311
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
中野 幹久 Kyoto Sangyo University, 経営学部, 准教授 (70351690)
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Keywords | サプライチェーン・マネジメント / ロジスティクス / ビジネス・プロセスの変革 / 組織能力 / 組織ルーチン / 事例研究 |
Research Abstract |
1.昨年に暫定的に構築した、サプライチェーン・プロセスの変革の子を記述する、概念的な状態遷移モデルについて、引き続き先行研究の文献調査を行い、モデルの修正を行った。 2.上記の概念モデルの妥当性、有効性を検証するために、企業へのインタビュー調査を行った。対象業種・回数は、食品メーカー2回、菓子メーカー-2回、合計2社・4回である。検証に当たって食品メーカーでは製造業とサプライヤー問、菓子メーカーでは製造業と流通業間の関係に焦点を当てた。 3.上記の概念モデルと企業の事例による検証結果を、経営情報学会(東北大学)にて発表した。 4.SCMの教育システムについて、既存のマネジメント・ゲームのツールに関する文献調査を行った。 5.上記の概念モデルに関する研究を踏まえて、サプライチェーンにおけるパフォーマンスのトレー ド・オフ関係やそれを克服するために、組織間で知識を統合するしくみを組み込んだ、SCMの教育シス テムのプロトタイプを開発した。 6.中野、連携研究者(秋川卓也)、研究協力者(島津誠)による打ち合わせを計5回実施した。打ち合わせでは、文献調査、概念モデル、インタビュー調査、論文作成、学会発表およびシステム開発に関する検討を行った。また、次年度の方向性についても議論を行った。 7.情報収集を目的として、組織学会(神戸大学)、管理会計学会(甲南大学)、日本物流学会(東海大学)、サプライチェーンカウンシルのセミナーに参加した。
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Research Products
(2 results)