2006 Fiscal Year Annual Research Report
中国における日韓自動車部品メーカーの産業集積と製品アーキテクチャ戦略
Project/Area Number |
18530316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
朴 泰勲 大阪市立大学, 大学院創造都市研究科, 助教授 (50340584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 倫紀 大阪大学, 経済学研究科, 助教授 (20373110)
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Keywords | グローバル化 / アーキテクチャ / 中国自動車産業 / 産業集積 / 階層的分業構造 / 現代自動車、トヨタ自動車、VW / 組織間システム / 競争優位 |
Research Abstract |
日韓独自動車産業における中国進出戦略と産業集積について調査を行った。具体的な調査内容は次の通りである。平成18年8月に長春と北京調査を2週間実施した。この際に長春にある一汽VWとその部品メーカーの調査を行った。調査を行った一次部品メーカーは一汽VWの1次部品メーカーであるジョンソーンコントロールズとVW一汽平台である。中国の自動車産業の産業集積の底辺にある中小企業の組織間の協業プロセスについて調べるために、一汽VWの2次部品メーカーである方園塑料廠も訪れた。また、韓国系北京現代の自動車部品メーカー5社の調査を行った。さらに、平成18年9月に日本国内と韓国国内の自動車部品メーカーの階層的分業構造と産業集積について現地調査を行った。韓国の場合は、現代自動車の部品メーカーの集積が進んでいる京畿道華城地域の調査を行った。この際に、韓国の金型メーカーがどのように生産ネットワークを構築しているのかについても調査を行った。そして、日本国内のトヨタ系部品メーカーの九州地域への集積とその開発、生産、取引システムについて聞き取り調査を行った。また、丹後地域にあるホンダ系のロッカーアームの部品メーカー日進製作所の中国青島工場を訪れ、日系部品メーカーの生産、取引、開発システムについて調査を行った。これらの調査の成果をまとめ、平成19年3月出版された松岡憲司編著の『地域産業とイノベーション』という書籍の一章を担当し、「グローバル分業と製品アーキテクチャの階層構造」というタイトルで論文を書いた。また、調査した内容を平成19年2月14日に関西学院大学と吉林大学が共同で主催した日中経済シンポジウム「日中経済協力のあり方:企業の視点から」で「中国の自動車関連金型産業」について報告した。そして、日本国内の自動車部品メーカーがどのように開発、生産、取引システムを構築しているのかに関する論文がイギリスのジャーナル「Asian Business and Management」に2007年6月に掲載される予定である。
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Research Products
(5 results)