2006 Fiscal Year Annual Research Report
ICT(情報コミュニケーション技術)の進展が企業・経営に与える影響の研究
Project/Area Number |
18530318
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
伊田 昌弘 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (50223079)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 恒則 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (60098217)
市川 隆男 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (20095459)
山内 孝幸 阪南大学, 経営情報学部, 助教授 (10388605)
水野 学 阪南大学, 経営情報学部, 助教授 (80411685)
田上 博司 阪南大学, 経営情報学部, 助教授 (20388606)
|
Keywords | IT / ICT / コミュニケーション / 通信と放送の融合 / アリババ / ロゼッタネット / ネットワーク外部性 / WEBアンケート |
Research Abstract |
本研究の1年目である本年度(平成18年度)は,次のことを行った。 (1)ITとICTの違いについて,研究会を開き,「コミュニケーション」が第2期IT革命の中核(コア)であることを確認した。 (2)以後7月中旬まで研究会を重ね,7月21日伊田と市川はスイスで開催されたXVI Academy of Business a Administrative Science International ConferenceにおいてUniting of communicating and broadcasting in Japanとうタイトルで国際学会発表を行った。内容は,(情報)通信事業と放送事業が融合するビジョンを示して,日本におる地上デジタル放送で期待される「ショッピング」「世論調査」「番組投票」などの双方向コミュニケーションなど触れた。 (3)9月19日〜23日にかけて,聞き取り調査のため(社)日本能率協会の同行者と共に伊田が杭州・上海へ中国出張した。訪問先企業は,娃哇哇食品(中国企業:杭州),アリババ(中国IT企業:杭州),富士フイルム(日本国際企業:上海),GE(米国グローバル企業:上海)であり,そのいずれにおいてもITにおけるコミュニケーションの重要性が確認された。 (4)経営パート(伊田・安井・山内・水野)を統括する伊田は,パート研究の成果として同文舘出版より「ICT(情報コミュニケーション技術)とグローバル・ビジネス」に関する共著を平成19年3月出版した。内容はICTについてのケーススタディとして,「アマゾン・ドット・コム」「デル・コンピュータ」「アリババ」「ロゼッタネット」を扱い,「eマーケットプレース」についても考察を行った。論理的な帰結として「ネットワーク外部性」の概念について考察を加え,従来の主流学説である企業の「内部化理論」を克服する新しい理論を提唱するに至っている。 (5)情報パート(田上・市川)は,企業へのアンケートに用いるWEBの構築を行い,米国データベースの利用に着手した。これにより電子メールで配信された企業アンケートがWEBで瞬時に集計・グラフ化され,協力企業への情報還元と研究分析を同時に達成するツールとして大いに期待される。次年度アンケート項目を経営パートと合同で詰め,対象企業を選定する。
|
Research Products
(1 results)