2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530331
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
和田 充夫 Kwansei Gakuin University, 商学部, 教授 (00119041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳山 美津恵 名古屋市立大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (80363951)
菅野 佐織 駒澤大学, 経営学部, 講師 (00383373)
長尾 雅信 新潟大学, 大学院・技術経営研究科, 准教授 (50467065)
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Keywords | 地域ブランド / 地域ブランド・コンセブト / 地域と企業 / 地域ブランド・コミュニケーション / ゾーニング / アクター論 / 経験価値カテゴリー |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは、前年度に引き続き月一回の定例会を2008年4月から10回に渡って開催し、エリアブランド構築について初年度に収集した事例から、プランニング・モデルの議論が重ねられた。その中で、地域ブランドの評価指標や地域ブランド・コンセプト、経験価値カテゴリー(ゾーニング)、アクター論、コミュニケーション、地域と企業の関わりといった重要な概念が抽出され、そのうち2本が論文化された。また、地域と企業の関わりについては、事例の補強のために小布施へのフィールドワークを行った。次年度は引き続き地域と企業の関わりについて、事例分析を強化していく予定である。小布施の事例研究は小布施堂との面接取材を中心に行なったが、この事例では、先に研究を行なった伊勢市における赤福株式会社の事例と同様、企業が地域開発に深く関わった点が指摘できる。しかし、赤福の事例が商店街づくりとの関わりに留まっていたのに対して、小布施の事例は、小布施という行政単位の限定性もあって、その関わりがさらに広範囲に渡っている事が分かった。したがって、小布施の事例については、今回の取材を踏まえてさらに個々の関わりや行政と複数の企業との全体的な関わりを調査取材することによって、包括的な企業・地域の関係性モデルを構築する予定である。 本研究の最終的な成果としては、これまでの定例会での議論やいくつかの事例研究分析を踏まえて、地域ブランド構築の為の計画プロセス・モデル、地域ブランド構築への実践的な示唆を抽出したいと考えている。
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