2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530331
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
和田 充夫 Kwansei Gakuin University, 商学部, 教授 (00119041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳山 美津恵 名古屋市立大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (80363951)
菅野 佐織 駒沢大学, 経営学部, 講師 (00383373)
長尾 雅信 新潟大学, 大学院・技術経営研究科, 准教授 (50467065)
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Keywords | 地域 / ブランド / 地域コンセプト / ゾーニング / コミュニケーション戦略 / アクター / 企業コンセプト / 企業と地域 |
Research Abstract |
4年にわたる研究によって、本研究の当初の目的は達成できたと考える。すなわち、地域ブランドの構築のためのマネジメントプランニングモデルを構築することである。 本研究はモデル構築にあたって月例の研究会を開催し、地域ブランド構築にあたって参考となる地域を選択し訪問調査を行った。さらに、インターネットサンプルを用いて広範にわたる地域のイメージ調査を行った。訪問調査では、宮崎県及び宮崎県綾町、大分県日田市、愛知県瀬戸市、長野県小布施町、新潟県魚沼市、三重県伊勢市などに研究会メンバー全員で赴き、関係者の取材を多岐にわたって行った。結果として作成されたのが地域ブランドマネジメントモデルである。 まず重要なことはブランドとは何か、地域ブランドとは何か、を定義するにとである。我々が提案するのは、4つの次元を持つ地域ブランドコンセプトの提示方法である。さらにこの研究でユニークな概念のひとつがゾーニングである。これまで地域ブランドの捉え方が包括的であったのに対して、我々はまず地域をいくつかのブロックに割し検討することにした。ゾーニングした上で地域全体のコンセプトを構築するのが我々の提案である。さらに、広告プロモーションでもばらばらであったものを統合し、コミュニケーション戦略とした。ユニークな概念はアクターである。地域ブランド構築に当たって誰が推進しどのように組織的に動かせるかということである。さらに地域と企業の関係についても提案している。従来地域と企業の関係は一方向的であったものを連携を重ねて、効果の双方向性やシナジー効果をも提唱している。これらの提案をまとめて我々は2009年6月に「地域ブランドマネジメント」を上梓し一応の成果を得た。さらに今後も更なる取材、議論を重ねて、より精緻化されたモデルを構築できるよう努力するつもりである。
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Research Products
(1 results)