2006 Fiscal Year Annual Research Report
環境会計におけるストック情報の構築ー環境複式簿記・環境貸借対照表導入の検討ー
Project/Area Number |
18530360
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
石津 寿惠 明治大学, 経営学部, 助教授 (70337004)
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Keywords | 環境貸借対照表 / 環境会計 / 環境基本計画 / 環境資産 / 環境負債 / 環境基準 / 環境複式簿記 / 会計基準 |
Research Abstract |
本研究は、環境複式簿記と環境貸借対照表の構築の足がかりを得るために、自治体に対して、主にCO2に換算した環境負荷を対象として環境のストック情報を検討しようとするものである。 研究初年度である本年度においては、主に内外の理論研究を行うとともに、国内における実態調査を行った。その具体的な研究内容は以下の通りである。 (1)理論研究を行った。環境会計・環境経済学・環境法学・環境基準に関する文献の読み込みを行った。また、環境会計の研究者(自治体の実務家を含む)が多く参加する日本社会関連会計学会で関係者と意見交換を行った。 (2)学会報告を行った。2006年9月16日の日本計画行政学会第29回全国大会(大阪大学)において「環境会計の活用」について報告を行った。 (3)自治体訪問による実態調査を行った。2006年8月9日から11日に大阪市、西宮市、神戸市の各市役所の環境管理担当者を訪問して意見交換を行った。 (4)アンケート調査をおこなった。自治体(都道府県、政令指定都市)の環境基本計画担当者、及び予算担当者に対して本研究テーマに関するアンケート調査を行った。現在、行ったアンケート調査の集計を行い、調査結果を取りまとめている。結果報告書は各自治体に送付する予定である。なお、行政評価担当者にも同様のアンケートを送付することにより、より充実した調査結果が得られると考えられるため、行政評価担当者宛アンケート調査の準備を行った(19年度送付予定)。 (5)来年度の準備をしている。研究2年度目には、海外の事情調査を予定しているので、訪問先との調整を行っている。また、行ったアンケート調査の結果を含む学会報告を予定している。
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