2006 Fiscal Year Annual Research Report
マテリアルフローコスト会計の理論かつ手法の高度化研究
Project/Area Number |
18530366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
中嶌 道靖 関西大学, 商学部, 教授 (10227803)
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Keywords | 環境管理会計 / マテリアルフローコスト会計 / 管理会計 / 原価計算 / 環境会計 / 生産管理 / 環境経営 |
Research Abstract |
マテリアルフローコスト会計(MFCA)の高度化研究(2年)の初年度である。調査した国内の企業(本社)・工場は数社・数カ所であり、中国・EU(ドイツなど)への各1回の海外研究調査も実施した。 国内では企業本社と工場へ赴き、インタビュー調査を行った。可能な限り工場での資料やデータを入手し、資料整理を行った。また、企業のものづくりを理解する上で必要な生産技術や工場管理などの資料が多く見出されたので、購入した。 本社では、各企業での本社による工場マネジメントやサプライチェーンマネジメント、管理会計ならびに温暖化ガス削減などの環境マネジメントについて調査した。国内のMFCAを実施している工場では、特に既存のコストマネジメントや管理会計手法について調査し、MFCAの実施状況についてサプライチェーンなど範囲の拡張などの可能性含めて調査した。 ドイツでは、MFCAの最新動向ならびにサプライチェーンの事例調査をし、ドイツの経済産業省においてMFCA政策に関して聞き取り調査した。 日本企業ならびにドイツでのMFCAの研究成果を発表する場として、第7回エコバランス国際会議(つくば2006年11月14日-16日)においてMFCAに関する特別セッションを本会議の実行委員ならびに本セッションの座長として企画・運営した・ドイツからMFCAの発想者であるProf.Dr.B.Wagner(Augsburg Univ.Germany)を招聘し、日本企業(2社)などの事例とともに、両国の研究成果を発表・議論した。 また、中国での生産管理やマネジメントについて、日系企業の工場で聞き取り調査した。さらには今後の中国での環境管理会計に関する研究調査をする上での研究交流拠点を作ることができた。具体的には、上海国家会計学院(院長 夏大慰教授)・上海財経大学(会計学院副院長 藩飛教授)・復旦大学(経済学院 副院長 許少強教授)であり、2008年秋に再度中国調査を行う予定である。
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