2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530378
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
笹原 恵 Shizuoka University, 情報学部, 准教授 (40237813)
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Keywords | 女性労働者 / 非正規労働者 / 労働組合 / パートの組織化 |
Research Abstract |
本研究は、女性非正規労働者の組合運動への参加と、労働組合側の女性非正規労働者に関する運動方針と施策を合わせて考察することを通して、女性非正規労働者と労働組合運動との関わり方について明らかにしようとするものである。本年度は最終年度であり、主に、入手済みの既存資料の整理・分析などを行った。(1)「ナショナルセンターレベルでの労働組合の分析」では、特に非正規労働者の組織化をめぐる連合と全労連のこの間の動きを時系列的にまとめると共に、連合の「非正規労働センター」(2007年10月発足)、全労連の「非正規雇用労働者全国センター」(CWAC-net)(2008年8月発足)までの動きを整理した。また(2)「個別労組の分析」においては、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)の発足以来(1989年)の非正規雇用の組織化の動きを『JMIU・金属連絡会の歩み』と『金属労働新聞』などを参考に整理した。また(3)「丸子警報器労働組合の分析」については、大会資料(各年の「活動日誌」)から非正規職員(臨時・パート)の組織化に関する項目を抜き出した。(1)~(3)の作業のうえで連合、全労連、JMIU,丸子警報器労働組合の動きを年表にまとめた。また丸子警報器の女性非正規労働者については、これまでに行ってきた個別のインタビューのテープ起こしを終え、裁判での陳述書(『私は訴えます』)などの資料とともに、データベースを作成し考察を行った。本研究では、全般的な労働者の非正規化の中で、個別の労組、ナショナルセクターのいずれのレベルにおいても、非正規雇用労働者の組織化が進んでいることとあわせ、女性非正規労働者の側の運動へのコミットメントの深化が明らかになった。
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